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表示されている? 見られている? 結局リーチしている?――「質的視点」からの新たな効果指標について【連載】インターネットマーケティングの次世代KPI 第3回(1/2 ページ)

脱PV至上主義を叫ぶのはいいとして、具体的には何を目指すのか。戦略コンサルが提案する新たな指標「リーチで計る」という方法論について解説する。

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 DeNAをはじめとする著名な企業が提供する、いわゆる“キュレーションメディア”が、引き起こした騒動は記憶に新しいところです。専門メディアの看板を掲げながら知識のないライターに記事執筆を発注して不正確なコンテンツを生成し、他のメディアからの盗用をカモフラージュするコツをまとめたマニュアルを提供してまで記事を量産。その上、記載内容には責任を負わないという振る舞いは、インターネットメディア全般の信頼を揺るがすもので、大きな批判にさらされました。

 問題の背景としては、SEO対策のため大量のコンテンツが必要であったといわれています。つまり、この問題は量的効果指標ばかりを追求し過ぎてしまった帰結といえるかもしれません。

 しかし、これまでも伝えてきたように、PVばかりを追い求めるのはもはや限界です。前回、「横並びの比較は分かりやすいけど……、それでも『量的効果指標』だけでは足りない理由」において、潜在層へのリーチやブランディングを目的とした広告手法が新たに台頭してきていると述べました。こうした新しい指標においては、一定期間内にどれくらいユーザーが訪れたかというよりも、誰にどこまで情報が行き届いたか、どこまで読んでもらえたか、アクションにつながったのかという質的効果指標が重視されます。

 今回は、その質的効果指標をKPIとして設定することの意義と実際の手順を、具体的に紹介します。

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