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買いたたかれる広告枠、アドテクはメディアの敵か味方か:アドテク業界の「どうなってるの?」に答える(2016年版)(1/2 ページ)
ネット広告の発展は良質なコンテンツ供給と健全な収益化の仕組みがあってこそ。2011年よりSSP事業に従事するマイクロアド 中野伸飛氏が、望まれる次世代の「メディア」と「広告枠」の在り方について解説します。
国内でSSP(サプライサイドプラットフォーム)が登場してから約5年ほどたちますが、いわゆるバナー広告枠におけるSSP活用については一通り定着したと感じています。
まず、SSPの基本的な概念をおさらいしましょう。SSPはサプライサイド、つまりパブリッシャー(媒体社)側で複数のアドネットワークなどをメディエーション(仲介)しながら、接続先となるDSP(デマンドサイドプラットフォーム)で入札された広告枠の「買い」の案件をRTB(リアルタイム入札)という仕組みの中でオークションし、一番収益性の高いところに応札するというものです。平たくいうと、その時々の購買リクエストの中で最も高い金額が支払われる広告を配信するのがSSPの役割です。
このSSPとDSPによるRTBの仕組みを利用することで、いかなるWebサイトでも配信された広告を掲載し、利益を得ることのできる時代が到来しました。
しかし、それも既に過去のこと。これまでたくさんのSSPが登場しては衰退や統合を繰り返してきました。現在、パブリッシャーサイドでは収益性の高いWebサイトとそうでないWebサイトが明確に分かれてきています。
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広告枠が買いたたかれる構造
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