連載
コンテンツマーケティングがBtoB企業のWeb担当者を救う:【連載】BtoB企業のためのコンテンツマーケティング入門 第1回
多くのBtoB企業のマーケティング担当者やWeb担当者と接してきたが、ほとんどの方が自社のWebサイトに対して停滞感や行き詰まりを感じている。事態を改善するには、これまでとやり方を変え、次の手を打たなくてはならない。そのために有効な手段である「コンテンツマーケティング」について、初めての方にもできる限りわかりやすくご紹介していきたいと思う。
アクセスが伸びない、つまり、新規顧客が増えない現状
BtoB企業のWebサイトのアクセス数というものは、どこの会社も似たような状況なのだが、月曜日に上がり金曜日まで一定の水準がずっと保たれる。そして、土曜日になると急激に落ち込む。
ウィークデイの山と、ウィークエンドの谷間。こうした1週間単位のサイクルが延々と繰り返され、山自体が大きくなることはない。つまり、アクセス数が伸びていないのだ。これがまず、多くのBtoB企業が抱える課題となっている。
Webから新規見込み客を獲得するうえでは、アクセス数が母数になる。当然、ここが増えない限りは問い合わせや新規案件が生まれる件数も増えない。アクセス数に対する問い合わせの数は1%未満というようにほぼ決まっており、余程の改善をしない限り、この確率が大きく揺らぐことはない。この確率を上げるよりも、母数を上げる方が効果的だと言える。
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