道探しにWebサービスを使う比率は61%、アイ・エム・ジェイ調査:「デジタル化」の現在
アイ・エム・ジェイは、「書籍、漫画のWeb購入率が22%〜43%である」など、Webサービスが日常生活でどの程度利用されているかを調査した。
アイ・エム・ジェイは10月30日、「日常生活におけるデジタル化に関する調査」の結果を発表した。この調査はWebサービスやアプリケーションが日常生活でどの程度利用されているかを把握するために実施した。質問に該当する行動の回数を母数として、デジタル領域であると分類した製品やツールの利用比率を「デジタル化率」と定義し、その値を集計している。
直近の日常行動のデジタル化を図のような「機能・サービス」という項目で調査したところ、「メール」「時計」「地図」などについてデジタル製品やアプリケーションの利用頻度が高いことが分かった。ケータイの目覚まし機能の利用率(63%)、地図アプリ/Webサイト(61%)、時間確認のケータイ(51%)などである。これらは携帯端末にあらかじめ搭載されている「初期機能系」ツールだ。
メール/年賀状の項目に関してメールで年賀状をやりとりする割合は10〜20代と他の世代で開きがあった。
「購買行動のデジタル化率」に関してはオンラインショッピングやオークションサイトなどを利用して購入した回数の割合をデジタル化と定義した。食料品(米、水、野菜)をWebで購入している比率は4%〜11%であり、書籍、漫画のWeb購入率は22%〜43%と、60代を除き、年代が高くなるほど上がった。
「デジタル化」が進む一方で、インターネットサービスの利用に関して、「個人情報が漏れないか不安になる」という項目に「当てはまる」「やや当てはまる」と回答した人が73%いるというデータもレポートされている。アイ・エム・ジェイは「Webサービスを提供する企業は、利用者に対してセキュリティ面の不安を和らげるような技術の実装アナウンスが必要であると推察できる」とコメントしている。
他の調査項目も含めたレポートはこちらからダウンロードできる。
調査方法 : インターネットリサーチ
調査地域 : 全国
調査対象 : 15〜69歳の男女 ※調査会社が保有する調査パネル
有効回答数 : 1038サンプル
調査日時 : 2012年7月21日〜7月22日
割付条件 : 年代別のインターネット利用率を「平成24年6月総務省全国男女別推計人口」を元に 算出し割付を行った(※インターネット利用率は総務省「平成23年通信利用動向調査」を参照)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「ソーシャルコマース」の現状:61.2%のユーザーは友達や家族からのSNS投稿をもとに商品購買経験あり
インプレスR&Dのインターネットメディア総合研究所が発表した「ソーシャルコマース」に関する調査で、SNS上の購買行動に影響力が強いユーザーは「友達や家族」であることが分かった。BE ソーシャル! 第1章「そして世界は透明になった」:第3回 もう生活者を欺けない
ありとあらゆるものがオープンな場で評価され、それが即時に可視化される。そして共感や反感をまとった言葉は、燎原の火のごとく世界に向けて拡散されていく――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。人気調査データをランキングで紹介:茨城県の荒茶生産量は前年比96%減〜調査データランキングTOP10
「調査のチカラ」で人気がある調査データを紹介します。「携帯電話・スマートフォンの利用状況や満足度に関する調査」や「女性の『見た目』」に関する意識調査」がランクインしました。【連載】リードナーチャリングは顧客のキモチに立って:第3回 ユーザーのホンネを知り、「ユーザー中心コンテンツ設計」を考える
企業サイト訪問のうち、コンテンツに満足しているのは半数だけ――。もし、その訪問者が購買検討プロセスにあるとしたら、ビジネスチャンスの喪失につながりかねない。ユーザーの「タスクフローの整理」から始める企業サイトの「ユーザー中心コンテンツ設計」の勧め。アンケートが明らかにする顧客のキモチ、続編。人気調査データをランキングで紹介:恋愛シミュレーションゲームの市場規模は前年度比30.4%増〜調査データランキング
「調査のチカラ」で人気がある調査データを紹介します。「SNSと恋愛事情調査」や「日本酒メーカー523社の2010年度 売上高動向」に関する調査データがランクインしました。会員登録者の86%にポジティブな変化あり:オウンドメディアでのエンゲージメント向上に関する調査、アイ・エム・ジェイ
アイ・エム・ジェイが「オウンドメディアによるエンゲージメント向上に関する調査」を行ったところ、全体の86.4%はオウンドメディアへの会員登録前より後の方がポジティブであることが分かった。