「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月):「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
この連載は、製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介しています。今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
5月度はランキングに変化はなかったものの、全ブランドのドメイン数が増加しました。特に、2位の「Color Me shop」と4位の「Shopify」、5位の「Makeshop」の3つが前月比で200ドメイン以上のプラスで、大幅に躍進しました。
Eコマースにおける注目トレンド(2025年)
多くのECプラットフォーム事業社がITイベントに出展し、コロナ前以上に盛んになっています。
今回は、Eコマース支援サービスを手掛けるThe Future of Commerce発表の「E-commerce trends 2025」の中から、注目のトレンド5つを紹介します。
- サステナビリティ(持続可能性):環境に優しいパッケージング、カーボンニュートラルな配送、持続可能な調達と生産が、ECブランドでますます普及する
- サプライチェーンの最適化:ロボティクスと自動化が倉庫業務に革命を起こし、AI(人工知能)、自動化、ドローンなどの技術によって小売業者の配送とラストワンマイル業務を向上させる
- サブスクリプションコマース:消費者は単なる定期配送以上のものを求めており、リアルタイムで嗜好や購買習慣に合わせて変化するサブスクリプションを期待している
- AI駆動のカスタマーサービス:2025年には、AI主導のカスタマーサービスが、eコマースプラットフォーム上でのUX(ユーザー体験)とCX(顧客体験)の向上において極めて重要な役割を果たす
- コンポーザブルコマース:ブランドはプラットフォームを全面的に再設計することなく、ショッピングカートや決済ゲートウェイなどの機能を即座に統合できるコンポーザブルコマースをさらに活用するようになる
今後、ECにますます大きく関わってくるのが、最初に紹介した「サステナビリティ」です。例えば、リサイクル可能、生分解性のある環境に配慮した梱包(こんぽう)材の利用、シンプルな梱包、返品の再利用とリサイクルフロー、配送時のカーボンニュートラルなどがあります。
ECサービス提供者は、サステナブルな運営を心掛ける必要があります。
この連載について
TecPlus(テックプラス)はAI塔載型チャットツールを提供するチャットプラスが提供する競合テクノロジーの導入・解約情報データ(テクノグラフィック)サービスです。同サービスは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて、「いつから導入開始?」「いつに解約された」「企業のテクノロジー環境は」「どのサイトへ導入されている?」などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータ提供を国内ICT企業やDXを促進する一般企業向けに提供しています。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介します。
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