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「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在

今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介します。

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 この連載は、製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介しています。今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介します。まずは、パーソナライゼーション製品の国内売れ筋TOP5です。

パーソナライゼーション製品国内顧客ドメイン数TOP5<2025年5月13日>(出典:TecPlus)

 順位の変動はありません。

 4月度にマイナスだった1位の「さぶみっと!レコメンド」と5位の「OneSignal」が、増加に転じました。

「A/Bテスト」ツール国内売れ筋TOP5

 次に、A/Bテスト製品の国内売れ筋TOP5を紹介します。

A/Bテストツール製品ツール国内顧客ドメイン数TOP5<2025年5月13日>(出典:TecPlus)

 2月にランクインした「Kaizen Platform」が今回もプラス145と続伸し、3位の「VWO」と入れ替わる勢いです。


 A/Bテストやスプリットテストを数分で設定できるネイティブなソリューションを提供しているOptibaseのレポート「The Future of A/B Testing: Emerging Trends and Technologies to Watch」(外部リンク/英語)の中から、“Ethical considerations and data privacy in A/B testing”(A/Bテストにおける倫理的配慮とデータプライバシー)を取り上げます。

 A/Bテスト技術の急速な発展は、もろ刃の剣のようなものです。実際、実験プロセス全体が非常にシンプルかつ迅速になりましたが、それにはデメリットもあります。
 A/Bテストは主に消費者から大量の個人データを収集することを伴うため、倫理的およびプライバシーの懸念が大きな課題です。
 倫理的基準を守ることは、単にユーザーの信頼を維持することを意味するだけではありません。ヨーロッパの一般データ保護規則(GDPR)や米国のカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)など、既存のデータプライバシー規制に準拠することを示しています。安全にA/Bテストを実施できる、信頼できるプラットフォームを選ぶことが重要です。(筆者翻訳)

出典:The Future of A/B Testing: Emerging Trends and Technologies to Watch(外部リンク/英語)

 A/Bテストはユーザーに対してテスト内容を明示し、収集するデータについての透明性を保つことが求められます。また、A/Bテストに参加することで収集される個人データについて、事前に同意を得るプロセスが必要であったりユーザーの個人情報が特定できないようにデータを匿名化することが、データ保護の観点から推奨されます。

 これにより、万が一データが漏えいしたとしても、プライバシーは保護されます。また、収集したデータはA/Bテストの目的のみに使用し、他の目的で利用しないようにすることが重要です。目的外の利用を避け、明確に規定された利用範囲を守ることが求められます。

 A/Bテストには顧客セグメンテーションの精度向上やユーザーエクスペリエンス(UX)の改善など、さまざまなマーケティング効果がありますが、プライバシー保護など倫理的配慮がとても大切です。

この連載について

 TecPlus(テックプラス)はAI塔載型チャットツールを提供するチャットプラスが提供する競合テクノロジーの導入・解約情報データ(テクノグラフィック)サービスです。同サービスは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて、「いつから導入開始?」「いつに解約された」「企業のテクノロジー環境は」「どのサイトへ導入されている?」などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータ提供を国内ICT企業やDXを促進する一般企業向けに提供しています。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介します。


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