「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月):「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介します。
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介します。まずは、パーソナライゼーション製品の国内売れ筋TOP5です。
ランキングの変化はありませんでした。全体的にマイナスとなった中、2位のNTTドコモの「ecコンシェル」だけがプラスマイナスゼロでドメイン数をキープしました。
今回は、Sender.netが発表した「55+ Personalization Statistics & Facts for 2025」(外部リンク/英語)の中から、「オムニチャネル・パーソナライゼーションの統計」を紹介します。
・オムニチャネル・パーソナライゼーションの統計
パーソナライゼーションは一度きりのものではなく、また、1カ所で完結するものでもありません。真のパーソナライズ体験を創出するためには、企業はそれを常に、あらゆる場面で行う必要があります。
これは「オムニチャネル・パーソナライゼーション」と呼ばれ、いくつかの課題があるにもかかわらず、この取り組みが今後も継続していくことを以下の統計が示しています。
・43%の企業が、正確なリアルタイムの顧客データをパーソナライゼーションの取り組みにおける最も困難な障壁と認識
・21%の企業によると、テクノロジーとデータがオムニチャネル・パーソナライゼーションの成功への障害になっている
・21%の企業は、オムニチャネル・パーソナライゼーションからの投資収益(ROI)が得られないと認識
出典:55+ Personalization Statistics & Facts for 2025(外部リンク/英語)
顧客データのサイロ化やさまざまなマーケティングテクノロジー(MarTech)の組み合わせで、一連のマーケティング活動をどう進めるかなどのMarTechスタックを克服しなければなりません。
また、プロセスを管理するための適切な人材の確保も重要です。実際、オムニチャネル・パーソナライゼーションには多くのハードルがありますが、多くのブランドがオムニチャネル・パーソナライゼーションを実装し、コンバージョンや収益、ROIを向上させています。
「A/Bテスト」ツール国内売れ筋TOP5
次に、A/Bテスト製品の国内売れ筋TOP5を紹介します。
唯一プラスだったのが、4位の「Kaizen Platform」で144ドメインの増加、ランクインした2月度に続き、2カ月連続で躍進しました。
他のブランドは全てマイナスに転じましたが、ランキングに変化はありません。
この連載について
TecPlus(テックプラス)はAI塔載型チャットツールを提供するチャットプラスが提供する競合テクノロジーの導入・解約情報データ(テクノグラフィック)サービスです。同サービスは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて、「いつから導入開始?」「いつに解約された」「企業のテクノロジー環境は」「どのサイトへ導入されている?」などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータ提供を国内ICT企業やDXを促進する一般企業向けに提供しています。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介します。
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