マーケター500人に聞いた「SEOの最新トレンド」 内部施策と外部施策それぞれの注力ポイントは?:重要視されている施策
企業は内部施策と外部施策をどのように組み合わせて効果的なSEO戦略を展開しているのか。
調査PRサービスを手掛けるPRIZMAは、SEO施策をしている企業のマーケター501人を対象に、「SEO施策の最新トレンドと外部リンク施策に関する調査」を実施した。
現在実施しているSEO施策の中で、内部施策(オンページ施策)と外部施策(被リンク施策)の比率を聞いたところ、内部施策の比率が高いと回答した企業は82.4%に上った。これはWebコンテンツやサイト構造の最適化が検索エンジンの評価を高める上で重要視されているためと考えられる。
内部施策と外部施策、それぞれの注力ポイント
内部施策に注力している企業が最も重視しているのは「キーワードの最適化」(47.0%)。以下、「コンテンツの質と最適化」(32.2%)、「ページ速度の改善」(15.7%)が続いた。検索エンジンのアルゴリズムを考慮し、キーワードの最適化やコンテンツの質向上に取り組む企業が多いことがうかがえる。また、ユーザー体験の向上を意識した施策も一定の割合で実施されている。
一方で外部施策では、「コンテンツのシェアとリンク獲得」(40.9%)が最も重視されていることが分かった。以下、「パートナーシップや提携によるリンク獲得」(34.1%)などが続いた。外部施策においては自然なリンク獲得を目的としたコンテンツ共有やパートナーシップ戦略が重視されており、他社や業界関係者との協力を通じてリンクを得る手法が広く活用されていることが分かる。
外部施策においてはリンクの質をしっかりと評価することが欠かせない。企業は実際に外部リンク施策を実行する際、どのような指標でリンクの質を評価するのかを聞いたところ、「リンク元のコンテンツが自社のテーマや業界とどれだけ関連しているか」(52.5%)が最多となり、「リンク元のWebサイトのドメイン権威」(38.9%)、「リンク元サイトのトラフィックや訪問者数が多いサイトを優先」(34.1%)などが上位に挙がった。「信頼性の高いサイトからのリンクを重視」(27.0%)とする回答も一定数見られた。
外部リンク施策の効果が実感できるまでにかかる時間は「1カ月以上3カ月未満」(40.1%)と考えている企業が最も多かった。以下、「3カ月以上6カ月未満」(36.3%)、「6カ月以上」(11.4%)と続いた。
外部リンク施策の効果は短期間で現れるものではなく、長期的な視点で計画を立て、継続的に質の高いリンクを獲得することが重要と考えられる。SEO施策全体としては、内部施策と外部施策をバランスよく組み合わせ、中長期的な視点で取り組むことが重要と言えそうだ。
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