災害時のデマなど情報の信頼性に「不安あり」が6割 年代別で特に不安を感じているのは?:マクロミルが全国20万人に防災意識調査
マクロミルは全国20万人を対象に防災意識調査を実施した。
マクロミルは、防災意識調査「マクロミル・チャリティーアンケート」を実施した。調査期間は2025年2月6日〜2月8日。有効回答数は20万。同調査は今後起こり得る災害に備える一助となることを目的に、生活者の防災意識を調査によって可視化する取り組み。全国のマクロミルモニターを対象として2024年より開始し、今回が2回目となる。
災害対策への準備状況について、実施率が最も高かったものは「避難場所/避難経路の確認」(49.0%)で、前年から6.2ポイント増加した。一方、実施率が最も低かったものは「災害時に頼ることができるご近所づきあい」(24.4%)で、前年からの伸長もわずか0.5ポイントだった。
情報の信頼性に「とても不安」が約3割となった年代は?
大災害発生時の「情報の信頼性(偽情報/デマの増加)への不安」について尋ねたところ、「とても不安」(23.2%)、「やや不安」(39.5%)で、合計62.7%の人が「不安」であると回答した。
年代別にではいずれも「不安(とても不安+やや不安)」だと回答した人が6割を超え、19歳以下では「とても不安」と感じる人が約3割と他年代よりも高いことが分かった。社会経験が少なく、SNSやネットニュースなどのデマ情報に対する真偽の判断が難しい未成年を含む19歳以下の不安が浮かび上がった。
マクロミルシニアフェローでマーケティングリサーチャーの萩原雅之氏は今回の調査結果を踏まえ「防災への備えが進んでも情報面での課題が残っています。特に、SNSを含む情報環境の信頼性は喫緊の課題であり、自治体やメディアによる正確な情報発信の強化に加え、SNSプラットフォームの適切な情報管理やデマを防ぐための仕組みの整備が求められます」とコメントしている。
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