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イーロン・マスク氏が「世界で最も賢いAI」と自慢する「Grok」はX広告をどう変える?Social Media Today

Xは最新のAIモデル「Grok 3」のリリースに加え、Xはアプリ内で新たに2つの自動広告作成機能を発表した。

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 Xは、20万基のGPUで学習させたとされる「Grok 3」の最新AIモデルの発売を発表し、一部のユーザー向けに提供を開始した。XによればGrokの最新モデルは従来の10倍以上の計算能力を持ち、いくつかの主要ベンチマークで競合他社を上回っているという。

 また同時に、新たに2つの自動広告作成機能を発表した。これにより、XのAIシステムがクリエイティブ制作やターゲティングを支援できるようになる。

2つの自動広告作成機を新発表、何ができる?

 最初の新機能は「Prefill with Grok」と呼ばれ、現在、一部の広告主向けに「X広告マネージャー」で提供されている。この機能は、指定したURLを基に、広告クリエイティブを自動生成する。

 X(外部リンク/英語)は次のように説明する。

WebサイトのURLを入力するだけで、Grokがあなたのブランドに最適化された広告コピー、画像、CTA(コールトゥアクション)の見出しを生成します。調整したい場合は、コピーの編集や画像の差し替えも可能で、手間なく、理想の広告クリエイティブを自在にコントロールできます。

 Webサイトの主要要素を抽出して迅速に広告を作成できるツールは GoogleやMetaも開発しているが、XはGrokを「世界で最も賢いAI」と主張している(外部リンク/英語)。最新のGrokモデルを活用することで、より効果的な広告が生成され、X上でより広いオーディエンスにリーチできることになるだろう。

 もう一つの新機能は、AIを活用してX広告キャンペーンを分析し、パフォーマンスを最適化できるようにするものだ。

「Analyze Campaign with Grok」を使えば、AIによる明確な分析結果を基に広告のパフォーマンスを把握できます。これにより、ターゲティングの精度を高め、クリエイティブを調整し、広告の効果を最大化できます。しかも、その全てが短時間で実現可能です。

 この分析機能は、X広告とユーザーのエンゲージメントに関するxAIの理解を活用し、トレンドを把握したり、見落としがちな重要な機会を特定したりするのに役立つ。

 これらの新機能は興味深い選択肢となるだろう。導入初期の段階では結果にばらつきが出るかもしれないが、Xでのプロモーションを最大限に活用するための新たな手段となる可能性がある。

 Xは最新のGrokモデルが同社の大規模データセンター「Colossus」によって強化されており、他のあらゆるAIツールを凌駕すると主張している。これらの新機能から得られる成果は重要なものになるだろう。

 これらの新ツールはまだ全ての広告主に提供されているわけではないが、Xは今後数カ月かけて段階的に展開していく予定だ。

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