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都道府県別ライフスタイル調査 「推し活好き」「ラーメン好き」最多は?明治安田総合研究所が調査

明治安田総合研究所が公表した都道府県別「ライフスタイルに関するアンケート調査」の結果の一部を紹介する。

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 明治安田生命グループの調査研究である明治安田総合研究所は、都道府県別「ライフスタイルに関するアンケート調査」を実施し、結果を公表した。調査対象は各都道府県居住者で18歳以上65歳以下の男女4371人。同調査では人々のライフスタイルを「衣」「食」「住」の3つの側面から分析している。

フリマアプリ利用率が高い山梨県に起きたこと

 「衣」について、衣料品購入に年間10万円以上使う人の割合が最も高いのは東京都で、山梨県が続いた。ネットでの購入は、秋田県と鳥取県がトップで、次いで新潟と和歌山が並んだ。山梨県の衣料品消費の特徴として、フリマアプリやリサイクルショップの利用率が高いこと(20.4%で全国1位、全国平均は12.5%)やセレクトショップ利用率が高いことなどがある。これらが起因して衣料品に高額消費する人が多くなっている可能性がある。


衣料品の購入方法(出典:明治安田総合研究所は「ライフスタイルに関するアンケート調査」、以下同)

 「食」について、米好きは山形県、福島県、新潟県の順に多かった。肉好きは兵庫県、広島県、熊本県、宮崎県の順。ラーメン好きは新潟県がトップで、福島県、秋田県、茨城県と続いていた。

 「住」について、持ち家派が最も多いのは福井県で、富山県、新潟県と続いていた。戸建て派は福井県、青森県、秋田県、石川県の順に多くなった。テレワークの利用率は神奈川県が最も高く、東京都、愛知県と続いた。

 その他、漫画好きは岩手県と新潟県が最も多く、アニメ好きは茨城県がトップになった。推し活好きは京都府が最も多く、SDGsへの関心が高いのは福井県と大分県となった。

 各都道府県には、地元出身のスター芸能人やアスリート、地元ゆかりの企業が存在する。例えば、長崎県のスター企業は「ジャパネットたかた」、滋賀県のスター芸能人は「西川貴教」、兵庫県のスターアスリートは「阿部兄妹」だった。

地元のスターやスター企業、代表的な言葉(方言)

 消費行動を世代別に見るとZ世代は、衣料品の処分について「家庭ごみとして捨てる」割合が他の世代よりも低く、「フリマ・フリマサイトで売る」か「家族友人に譲る」割合が高くなった。このことから、Z世代はSDGsの観点から衣料品を大切にする傾向が強いと考えられる。推し活趣味はZ世代29.1%、Y世代14.2%、X世代6.0%の順で、Z世代の割合が高い結果となった。

 地域ごとのライフスタイルの違いを理解する上で貴重な情報源となるこの調査は、今後の地域活性化策やマーケティング戦略に活用されることが期待される。

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