メルカリは2025年2月6日、同社が運営するフリマアプリ「メルカリ」内での広告事業「メルカリAds」を本格的に開始した。この新サービスは、クリック課金型広告を採用し、メルカリ内の検索結果画面に検索キーワードに関連した広告を表示する。
月間利用者2300万人のメディアパワーで商品との出合いを促進
日本のインターネット広告市場はますます拡大しており、特にリテールメディア(小売業者が運営する各種オンラインメディア広告)は急成長している。CARTA HOLDINGSが実施したリテールメディア広告市場調査によると、その市場規模は2024年で4692億円と推定されており、2028年には約2.3倍の約1兆845億円に成長する見込みだ。
C2C(個人間取引)のECプラットフォームであるメルカリは、月間2300万人が利用しており、この成長市場において一定のポジションを確立できると判断し、広告事業への参入を決めた。
メルカリAdsは、大きく2種類の配信方法に分かれる。一つが外部サイトへ誘導するオフサイト広告、もう一つがメルカリ内へ誘導するオンサイト広告だ。オフサイト広告はさらに「Product Ads」と「Infeed Ads」を用意しており、前者はEC事業者の出稿を想定している。後者は広告主の業種を問わず、メルカリに商品が掲載されないノンエンデミックな広告主が使うこともできる。
- オフサイト広告
- Product Ads:EC事業者向けの商品データフィード連携型広告
- Infeed Ads:画像やテキストを使用した汎用的な広告
- オンサイト広告
- 検索結果画面において「メルカリShops」の商品を表示されやすくする広告
先述したようにメルカリは2300万人の利用者を擁し、一つのメディアとしても十分なポテンシャルを備えている。また、メルカリの利用者は他のECサイトと比べて滞在時間が長い傾向にあることから、検索キーワードや興味関心に合致した広告を表示することで、ユーザーが欲しいものに出合える機会を増やすという。
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