YouTubeやTikTokの利用時間、20代以下ではテレビを圧倒 どれだけ差がついた?:若者の動画利用の実態
YouTubeやTikTokでのコンテンツ視聴は購買行動に関係しているのか。PRIZMAが10代から30代の男女510人を対象に調査した。
調査PRサービスを提供するPRIZMAは、YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォームの利用実態について10〜30代の男女510人を対象に「動画(YouTube、TikTok)の若者の利用実態と購買行動に関する調査」を実施し、その結果を公表した。同調査では、年代別の視聴頻度や視聴時間、人気ジャンルなどに加え、これらのプラットフォームが購買行動にどのような影響を及ぼしているかについても明らかにしている。
YouTubeやTikTokの利用時間と動画経由で買ったもの
調査結果によると、YouTubeやTikTokの動画を「毎日数回視聴する」という回答が全体の64.7%、「毎日1回する」が10.6%で、全体の4分の3に相当する人が毎日視聴していることが分かった。
視聴時間に関しては、全ての年代でYouTubeやTikTokの視聴時間がテレビを上回る傾向が見られ、特に20歳未満および20〜29歳の層でYouTubeやTikTokを「3時間以上利用する」と回答した人の割合はテレビの倍以上になった。
YouTubeやTikTokの商品紹介動画や広告が購買行動に与える影響についても調査した。その結果、全世代において、商品紹介動画が広告を上回る影響力を持っていることが明らかになった。年代別に見ると、20歳未満では商品紹介動画による購入率が36.2%に対して広告は20.4%、20〜29歳では商品紹介動画が38.3%に対して広告は21.4%、30〜39歳では商品紹介動画が32.3%に対して広告は23.9%という結果になった。
購入または課金した商品のジャンルについては、商品紹介動画では「食品・飲料」(36.6%)がトップで、「グッズ・雑貨」(29.9%)、「ゲーム・アプリ課金」(28.1%)が続いた。一方、広告では「食品・飲料」(36.6%)が最も多く、「ゲーム・アプリ課金」(32.7%)、「グッズ・雑貨」(25.7%)と続いた。
商品を購入した理由としては、「動画内で商品の使用感や効果が分かりやすかったから」が最も多く挙げられた。特に家電・ガジェット(63.2%)や食品・飲料(55.7%)でこの理由が高い割合を示した。また、「配信者自身が実際に使っていて良いと感じたから」という理由も多く、家電・ガジェット(36.8%)、本・漫画・電子書籍(34.2%)で多く挙がった。「配信者が信頼できると感じたから」では、グッズ・雑貨(40.0%)や本・漫画・電子書籍(36.8%)で高い割合を示した。
今回の調査結果から、YouTubeやTikTokは若年層において日常生活に欠かせないメディアとして浸透していることがあらためて分かった。また、インフルエンサーや動画配信者のレビューや実演が視聴者の興味や信頼を獲得し、購買意欲を高める重要な要因になっていることも示唆されている。効果的なマーケティングのためには適切なチャネルを選択し、客観的なデータや根拠を示しつつ視聴者の納得感を得られる手法で情報を提供することが重要と言えるだろう。
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