ソニーとディズニーが奇跡のコラボ NBAの試合に3Dアニメをリアルタイムで融合:Marketing Dive
ドナルドダック、グーフィー、その他の人気キャラがプロバスケットボールの試合の初のアニメーション代替演出の一部として登場する。
Sony傘下のBeyond Sportsは、北米のプロバスケットボールリーグNBAで近日開催される試合において、ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダックなどのキャラクターをコート上に登場させる。どういうことかというと……。
「ミッキーがコートに立つ世界」は視聴者と広告主に何をもたらす?
ミッキーマウスとミニーマウスが「ダンク・ザ・ホールズ」放送のためにコートに登場。DisneyとSonyのコラボレーションは、NBAの試合をアニメーションで代替放送する初の試みとなる(画像はソニーのプレスリリースより)
これまでフットボールの試合でスポンジ・ボブとその親友であるヒトデのパトリックが実況ブースを担当したことがあるが、今回はそれと同様にミッキーやドナルドがバスケットボールコートでそのスキルを披露する機会を得る。「ダンク・ザ・ホールズ(Dunk the Halls)」と題したこの企画は、有名キャラクターをライブスポーツ中継に取り込むという野心的な試みだ。子どもをターゲットとした企画はNBAの試合をより幅広い視聴者層に訴求する可能性があり、結果として新たな広告主の注目を集めることが期待される。
Beyond Sportsのデータ解析およびリアルタイム可視化ソリューションを同じくSony傘下のHawk-Eye Innovationsの光学トラッキング技術と組み合わせることで、ニューヨーク・ニックス対サンアントニオ・スパーズ戦をDisney版「スペース・ジャム」のような演出に仕上げる。バスケットボールのプレーに対応するようにこの技術を改良するには、足首とつま先のポイントデータや足の回転のダイナミクスを考慮するなど、専門的な調整を要する。この技術は、視聴者が通常の中継に簡単に切り替えられる状況を考慮して、シームレスである必要がある。
ミッキーマウス、ミニーマウス、ドナルドダック、グーフィー、プルート、チップとデールが特別出演する予定で、ジンジャーブレッドの審判などのお祭り的な要素も加えられる。テレビ中継のカメラはエルフが担当し、ESPN独自の空撮カメラ「スカイカム」はサンタクロースが担当する。Disneyキャラクターたちは選手たちへの激励を行い、ハーフタイムではスラムダンクコンテストに参加し、クリスマスツリーの装飾を行う。また、Beyond Sportsのバーチャル解説技術により、ESPNのアナウンサーたちもアニメーション内で登場する。
この取り組みは、Beyond SportsとDisneyの2024年3度目のスポーツ中継コラボレーションだ。3月にはプロアイスホッケーリーグNHLとの「ビッグ・シティ・グリーンズ」、12月初めのNFLの「シンプソンズ」をテーマにしたゲーム(シンプソン家の長男のバートがクォーターバック役を務めた)が実施された。2023年には「トイ・ストーリー・ファンデー・フットボール」の演出を支援し、アトランタ・ファルコンズ対ジャクソンビル・ジャガーズ戦をロンドンで開催した。この企画はスポーツエミー賞を3つ受賞した。
「ダンク・ザ・ホールズ」は、NFL独占配信など。Netflixのクリスマススポーツ番組の一環である。
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