SNS経由の商談アポ依頼はアリ? 経営者・企業幹部に調査:SNS経由での商談アプローチの実態
SNSを活用したビジネスアポイントの獲得が拡大している。見知らぬ相手からのアプローチに対して不信感を持たれるリスクも懸念されるが、どうすれば受諾してもらえるのか。
B2B向けセールスツール「アポトル」を提供するウィルゲートは、ビジネス向けSNSアカウントを運営する企業の企業幹部、経営者を対象に、「SNSでのアポイント」に関する調査を実施した。その結果、SNSを活用した商談獲得が、企業活動において今後さらに重要性を増していくことが明らかとなった。
アポイント受諾の鍵は?
SNS上で知らない人からアポイント依頼を受けた経験について尋ねたところ、「たまにある」が50.5%、「頻繁にある」が36.4%という結果となり、8割以上の人が依頼を受けたことがあると回答した。アポイント依頼に応じた理由としては、「サービスや商品に興味があったから」(49.1%)に次いで「相手のプロフィールや経歴が信頼できたから」(41.3%)が多く、相手への信頼性や興味がアポイント承諾の要因となっていることがうかがえる。
どのような場合であればSNS経由でのアポイント依頼に応じるか聞いたところ、最も多かったのは「共通の知人から紹介された場合」(51.4%)だった。以下、「相手の会社や個人が信頼できると感じた場合」(38.1%)、「具体的で明確なビジネス提案がある場合」(31.5%)、「共通の知人がいる場合」(26.0%)といった回答が続いた。SNS経由でのアポイント依頼に応じやすい条件については、「依頼内容に具体性と明確さがある」(51.9%)が最多で、「メッセージのマナーや言葉遣いが適切である」(41.9%)、「相手のレスポンスの速さ」(40.8%)、「質問に対する的確な回答」(32.3%)といった要素が挙げられた。
SNS経由でのビジネスアポイントを受けることについて不安に感じる点としては、「依頼がスパムや詐欺の可能性があること」(47.7%)が最多で、「相手の信頼性が不明確」(42.6%)、「自社のプライバシーや情報漏洩のリスク」(39.0%)、「適切なコミュニケーションが取れない可能性」(28.2%)などが続いた。企業幹部ともなればアポイントを受けるだけでなく仲介を依頼されることもある。そこで、どのような内容であれば仲介依頼に応じるか聞くと、「相手が信頼できる場合のみ、仲介依頼に応じる(54.0%)が過半数を占め、アポイント仲介においても、信頼性の確認が最も重要な受諾の条件となることが示された。
ウィルゲートはこれらの結果から、SNSにおけるアポイント獲得は信頼性の構築と具体的なアプローチを基盤に、今後さらに企業活動を支える手法になっていくとまとめている。
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