TikTokこそ検索の新定番 キーワードターゲティング広告導入で何が変わる？：Social Media Today

TikTokによると、ユーザーの23％はアプリを開いてから30秒以内に何かを検索するということだ。

[Andrew Hutchinson，Social Media Today]

　TikTokは、アプリ内で検索するユーザーに向けたプロモーションの新たな方法として、「Search Ads Campaign」の更新版を提供する。

　この広告商品は、トラフィックとWebコンバージョンの両方の目的に対応しており、広告主がキャンペーンに関連するキーワードを選択できるように、設定時に新しい要素が追加された。

既存の検索連動型広告とどう違う？

　従来のキーワードベースの検索連動型広告との大きな違いは、広告主が配置をよりコントロールできる点である。

　2023年、TikTokはSearch Ads Campaignに「検索連動型広告トグル」を追加し、これをオンにすることで関連する検索クエリで広告が表示されるようになった。

　ただし、このトグルは単なる配置であり、独立した広告オプションではない。このため広告主は、関連する検索に広告を表示させるためにスイッチを入れることはできるが、特定のキーワードをターゲットにすることはできなかった。

　今回のアップデートで、アプリ内では同じように表示されるが、広告主側ではより細かなコントロールが可能になった。

　TikTokは次のように説明している。

検索広告キャンペーンでは、ブランドはTikTokの検索結果ページに自分のコンテンツがどのように表示されるかを完全にコントロールでき、適切なクリエイティブを適切なユーザーに提供することができます。

　つまり、配置や見た目は変わらないが、ユーザーのクエリに対して広告が表示される場所をコントロールできるオプションが増えたということだ

　これは重要なポイントだ。というのも、TikTokによるとユーザーの57％がTikTokの検索機能を利用しており、23％はアプリを開いてから30秒以内に何かを検索しているからだ。TikTokは徐々に商品発見のプラットフォームになりつつある。TikTokによれば、インフィード広告に加えて検索広告を実施するブランドは、コンバージョン率が平均20％増加しているという。

　この例で分かるように、TikTokのシステムは入力された用語に基づいてターゲットとするキーワードも提案してくれる。

　これは他のアプリの検索キャンペーンオプションに似ているが、TikTokとっては価値のあるアップデートだ。

　TikTokは米国ではEコマースプラットフォームとしての地位を強化し続け、買い物客の目的地になりつつある。そうした中で検索広告が強化されることで、今後さらに価値のある選択肢となる可能性がある。

　TikTokの新たな検索広告キャンペーンの詳細については、こちら（外部リンク／英語）を参照のこと。

原文：TikTok Updates Search Ads Campaigns with Keyword Targeting（Social Media Today）