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「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年10月)「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在

今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

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 今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10です。

国内MAツール顧客ドメイン数TOP10<2024年10月1日>(出典:TecPlus)

HubSpotがまた首位との差を詰める

 10月度も、順位の変動はありませんでした。1位の「Marketing Cloud Account Engagement」が最もドメイン数を減らし、マイナス69。2位の「Hubspot」との差が、わずか27ドメインとなりました。


 昨今、「AIの普及によってなくなる仕事」というテーマで書かれている記事を見掛けることは少なくありません。マーケティングとメディア、テクノロジーを専門とするオンラインメディア「ContentGrip」は「Future of AI in marketing 2025」(外部リンク/英語)というタイトルでAIマーケティングに関する予測を述べています。その中で、AIが労働力に及ぼす影響力について、以下のように言及しています(翻訳は筆者)。

 AIの統合は、労働力に大きな影響を与えるでしょう。AIは多くの日常的なタスクを自動化すると同時に、戦略的および創造的な思考を必要とする役割において新たな機会をもたらすでしょう。企業は、この変化する環境の中で競争力を維持するために、従業員に必要とされるAI関連スキルを身に付けるためのトレーニングプログラムに投資する必要があります。

 同記事が引用するマッキンゼーのレポート「Generative AI and the future of work in America」(外部リンク/英語)によると、2030年までに今日の労働時間の30%がAIの進歩により自動化される可能性があり、多くの仕事の質が大きく変わると予測されています。一方でAIは世界的に約9700万の新しい仕事を生み出し、AIによって影響を受ける可能性のある4億人の雇用を相殺するということです。

 マーケティング領域でも、AI技術の応用範囲は急速に拡大しています。マーケターはAI駆動のインサイトによって、より正確にニーズを予測し、未知の顧客との出会いを実現できるようになります。また、個々に最適化された体験をリアルタイムに提供できるAIの強みは、LTV(顧客生涯価値)の増大に貢献するでしょう。生成AIはブランドのガイドラインを守りつつも受け手の好みに合ったコンテンツを迅速に作成し、コスト削減に貢献します。さらに、AIは顧客の感情を理解し、カスタマーサポートにおいて適切な対応をすることも可能にします。

 AIの力を活用し、よりパーソナルで魅力的なマーケティングを実現しましょう。

この連載について

 TecPlus(テックプラス)はAI塔載型チャットツールを提供するチャットプラスが提供する競合テクノロジーの導入・解約情報データ(テクノグラフィック)サービスです。同サービスは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて、「いつから導入開始?」「いつに解約された」「企業のテクノロジー環境は」「どのサイトへ導入されている?」などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータ提供を国内ICT企業やDXを促進する一般企業向けに提供しています。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介します。


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