富裕層の7割以上は「自分の好きなことに対しては支出をいとわない」――デロイト トーマツ調査:今日のリサーチ
デロイト トーマツは、「国内富裕層意識・購買行動調査」を2024年5月に実施し、結果を公表しました。
デロイト トーマツは、国内富裕層のライフスタイルや消費行動を把握する目的で「国内富裕層意識・購買行動調査」を2024年5月に実施しました。調査対象は世帯年収2000万円以上の全国の男女1821人(20歳から79歳)。同社は同時期に実施した「国内消費者意識・購買行動調査」との比較、考察も踏まえて、結果の一部を公開しています。、
生活における価値観について、富裕層は節約や貯蓄重視の傾向が強い国内の一般消費者に比べ、「ウエルビーイングな生活を重視したい」(69.9%)、「他より少し高価であっても上質なものを生活に取り入れたい」(69.4%)など、生活の質を高める意向が強いことが分かりました。7割以上の人が「自分の好きなことに対しては支出をいとわない」「趣味や好きなことを深く極めたい」と回答しました。
富裕層が一般消費者より1割以上EC利用率が高いのは?
消費に関しての価値観でも、一般消費者は半数以上が「何よりも値段やお得さを最優先したい」と回答するなどコストパフォーマンスへの意識が強いのに対し、富裕層は6割が「自分にあう商品・サービスを提案してほしい」「自分向けにカスタマイズできる商品・サービスに魅力を感じる」「接客やサービスを受けるときのサポートの充実度を重視している」と回答しており、自分に適切な商品やサービスを求め、その購入過程における充実したサポートを重視していることが分かりました。
一般消費者と富裕層で一致する意見もあります。それぞれ7割が「自分が気に入ればブランドや評判は気にならない」、6割が「情報に踊らされることにうんざりしている」と回答しており、過剰な情報の流れに疲弊し、不満を感じているのは世帯年収に関係ないこことが分かりました。
商品購入における利用チャンネルについては、食料品、飲料などの日常的な消費は一般消費者と富裕層いずれも店舗中心の購買傾向でした。しかし、一般消費者と比較して富裕層は、EC利用率が高く、中でも「飲料(清涼飲料・アルコール)」や「日用品」は一般消費者に比べて1割以上EC利用率が高い結果となりました。
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