「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2024年7月):「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
サイト内検索ツール国内売れ筋TOP5
まずは、サイト内検索ツールの国内売れ筋TOP5を紹介します。
1位のGoogle「Programmable Search Engine(プログラム可能な検索エンジン)」は、順位は変わらなかったものの、前月に続きマイナス174と大幅に減少しました。
今月は順位の変動がありました。長い間ランク外だったビジネスサーチテクノロジのサイト内検索サービス「ポップリンク」が48のプラスで、5位にランクインしました。
ライブチャットツール国内売れ筋TOP5
次に、ライブチャットツールの国内売れ筋TOP5を紹介します。
ライブチャットツールのランキングに、特に大きな変化はありませんでした。対前月比でマイナスとなったのは「Welivechat」と「Intercom(インターコム)」、他は微増しました。
グローバルでの成長が著しいチャットbot市場
企業向けのチャットおよび音声ソリューションの構築を専門とするMaster Of Codeは2024年6月、2028年までのチャットbot市場の予測を発表しました。
近年、チャットbot市場は驚異的な成長を遂げています。この成長は、24時間365日のカスタマーサービスへの需要の高まりや運用コストの削減、さらに、セルフサービス運用の人気も高まっています。企業は、販売やサポートサービスを自動化し、低コストでタイムリーなサービスを提供しています。この進化は、以下のような重要なチャットbotおよびAIの統計データからも裏付けられています。
- チャットbot市場は年平均23.3%の成長率で拡大し、2028年までに155億ドルに達すると予測されている
- 消費者の87.2%がチャットbotとの対話を中立または肯定的に評価しており、回答者の62%は、人間のエージェントを待つよりもデジタルアシスタントとやりとりすることを好んでいる
- チャットbotは現在のコンタクトセンタースタッフが行う業務の30%を自動化できる可能性があり、これは米国で230億ドルの潜在的な節約につながる
- botはライブチャット通信の30%、ルーティンタスクの80%を管理できる
- チャットbotは応答時間を大幅に短縮し、平均で3倍速く回答を提供する
- デジタルアシスタントは主に販売(41%)と顧客サービス(37%)で利用されており、マーケティング(17%)が3番目に一般的な用途である
出典:Chatbot Statistics: What Businesses Need to Know About Digital Assistants(外部リンク/英語)
この連載について
TecPlus(テックプラス)はAI塔載型チャットツールを提供するチャットプラスが提供する競合テクノロジーの導入・解約情報データ(テクノグラフィック)サービスです。同サービスは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて、「いつから導入開始?」「いつに解約された」「企業のテクノロジー環境は」「どのサイトへ導入されている?」などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータ提供を国内ICT企業やDXを促進する一般企業向けに提供しています。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介します。
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