調査リポート
中小企業のマーケティングDX 取り組みが進まない理由は?:今日のリサーチ
トライベックの2024年最新版「中小企業DX実態調査」の結果、さまざまな課題が浮き彫りになりました。
トライベックは2024年7月11日、全国の中小企業(資本金1000万円以上1億円未満)および中堅企業(資本金1億円以上10億円未満)1168社を対象に実施した「中小企業DX実態調査」(調査期間は2024年6月中旬〜6月後半)の結果を発表しました。
デジタルマーケティング施策の取り組み状況を聞いたところ、「現在、取り組んでいる」と回答した人が最も多いのは「Webサイト運営」でした。それでも実施率は5割前後にとどまっており、全体として取り組みが進んでいない現状が明らかになりました。
Webサイトに期待する効果の達成状況は?
Webサイトに期待する効果としては「製品・サービスの理解促進」や「問い合わせ・資料請求の獲得」などが多くなっています。しかし、実際には期待する効果が十分に達成されていない企業が多数を占めました。SEO対策やSNSマーケティングなどのデジタル施策に対する投資不足が、成果を阻む一因となっていることがうかがえます。
デジタル領域において直面している課題を聞くと、中小企業も中堅企業も、共に最多は「Webサイトのセキュリティ対策に不安がある」でした。その他、中小企業では「予算や人手」などの不足を課題と感じている人が多く、中堅企業では「インターネット上の悪い口コミ・評判」や「デジタルマーケティングの具体的成果指標が定まっていないこと」などの課題も上位に挙がりました。
デジタルマーケティング運用上の問題の根底にあるのは人材の課題。まずはこれをどう解決するかが大きなテーマと言えそうです。
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