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AIが生成したモデルの画像に3D衣服データを自動で組み合わせ アマナとNTTデータが新プロジェクトを開始次世代のビジュアルコンテンツ制作ソリューション

アマナとNTTデータは共同で新プロジェクト「パーソナライズド・ビジュアルコミュニケーション」を開始したと発表した。

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 ビジュアルコミュニケーション事業を営むアマナは、NTTデータと共同で新たなプロジェクト「パーソナライズド・ビジュアルコミュニケーション」を開始した。

 このプロジェクトは、アマナが長年培ってきたビジュアルコミュニケーションの表現力と、NTTデータが開発した最新のデジタル技術を融合させたもの。AIが生成したモデルの画像に3D衣服データを自動で組み合わせることで、まるで実在する人物が衣服を着ているかのような画像を瞬時に作り出すことが可能となる。

サステナブルで高精度なビジュアル制作


実際に人物が衣服を着ているかのような画像を瞬時に作り出すことができる(画像提供:アマナ)

 限られたターゲットセグメントを想定して広告・販促ビジュアルを作成する際、表現が画一的になりがちになるのは大きな課題だ。個人の多様な興味や感性に訴えるためには、それでは不十分である。しかし、従来の方法で個々のユーザーに合わせたビジュアルコンテンツを制作するには、膨大なコストと時間がかかる。

 そこで、3D衣服データを用いたコンテンツ制作が可能なWebソリューションを活用することにより、サステナブルかつ高精度なビジュアル制作の実現を目指すのが今回のプロジェクトの狙いだ。

 一般的に、生成AIが生み出す人物の画像には意図せず肖像権を侵害してしまう恐れがある。しかし、アマナは生成されたAIモデル画像に対して顔変更処理を行うなど、権利保護対策を実行しており、高いクリエイティブ性を担保しつつバリエーションを確保している。主な特徴は以下の通りである。

  • 多様なサイズや体形のAIモデルを用いたビジュアルコンテンツの短時間自動生成
  • 3Dシミュレーション技術による、サイズ・体形の違いに応じた着丈の高精度再現
  • 3D衣服データとAIモデル画像のみで着用イメージ画像の生成が可能
  • ビジュアルコンテンツ制作の大幅な工数削減
  • 権利保護対策を実行したAIモデル画像

 アマナは2000年代以降、CF制作や企業の製品開発において、自動車や家電などの製品CGやインテリア、街並み、自然風景といった空間のCG制作を数多く手掛けてきた。その実績とノウハウを生かした今回のプロジェクトでは、ビジュアルコンテンツを構成する製品、空間、人物の全てをCG上で制作することが可能となっている。パーソナライズされたモデルの画像に商品やサービスの魅力を効果的に反映させることで、新たな顧客体験の創出を目指す。

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