Instagram利用者の約55%が投稿をきっかけに購入や来店の経験あり――ホットリンク調査：今日のリサーチ

ホットリンクが実施したInstagramの利用動向についての調査結果から、Instagramの投稿をきっかけにモノを買う人々の傾向が明らかになりました。

[ITmedia マーケティング]

　SNSマーケティング支援サービスを提供するホットリンクは2024年5月23日から27日の5日間、Instagramを利用したことがある日本在住の男女1000人を対象に調査を実施しました。Instagramの利用方法や購買への影響について聞いています。

　調査結果によると、Instagramの利用頻度は「毎日」が50.6％、「週に4〜6回」が12.0％、「週に2〜3回」が14.0％、「週に1回」が13.0％、「月に2〜3回」が4.9％、「月に1回」が2.4％、「直近3ヵ月は利用していない」が1.0％、「直近6ヵ月は利用していない」が0.3％、「直近7ヵ月以上は利用していない」が1.8％でした。リールタブ（Instagramの下部メニュー、中央にある動画閲覧専用タブ）の利用頻度は「毎日」が14.5％、「週に4〜6回」が8.6％、「週に2〜3回」が18.1％、「週に1回」が9.9％、「月に2〜3回」が7.4％、「月に1回」が5.3％、「直近3ヵ月は利用していない」が5.1％、「直近6ヵ月は利用していない」が1.0％、「直近7ヵ月以上は利用していない」が2.4％、「利用したことがない」が27.7％でした。

Instagramの利用頻度＜左＞とInstagramの「リールタブ」の利用頻度＜右＞（出典：ホットリンク「Instagram利用動向調査2024」、以下同）

Instagramの主な利用目的は「知り合いではないアカウントの投稿を見る」

　Instagramの主な利用目的は「芸能人やインフルエンサーなど、知り合いではないアカウントの投稿を見る」が64.8％で最も多く、次に「家族や友人など知り合いの投稿を見る」が57.7％という結果になりました。さらに、「趣味や興味のある特定カテゴリーの事柄についての投稿を見る」が50.5％でした。「投稿をする」は36.3％で、主に「閲覧をするメディア」として利用されていることがうかがえます。

Instagramの利用目的（複数回答可）

　Instagramでよく閲覧する場所については、「フィード（タイムライン）」が75.3％、「ストーリーズ」が55.2％でした。UI上、アプリを開いた際に表示されるフィード（タイムライン）の閲覧が多いことが分かります。

Instagramでよく閲覧する場所（複数回答可）

　Instagramでよく「いいね」するコンテンツは、「綺麗だと思った投稿（人物・モノ・風景問わず）」が64％、「面白いと思った投稿（ネットミーム、ネタ動画）」が54.4％でした。「保存」するコンテンツについては、「How To投稿（レシピ、メイク方法など）」が22.7％で最も多くなりました。「シェア」するコンテンツについては、「面白いと思った投稿（ネットミーム、ネタ動画）」が27.1％となりました。

Instagramでよく「いいね」「保存」「シェア」するコンテンツ（いずれも複数回答可）

　Instagramの投稿がきっかけとなった商品の購入経験がある人は55.2％。購入経路としては「後日外部サイトで検索をしてECサイトで購入した」が最多となりました。

Instagramの投稿を見たことがきっかけで商品やサービスを購入・利用したことがあるか（複数回答可）

　Instagramの投稿がきっかけで商品を購入したことがあるユーザーに、実際に購入・利用したことがあるものを聞いたところ、「食品・飲料品」「化粧品」「ファッション用品」の3つが上位を占めました。

Instagramの投稿を見たことがきっかけで商品を購入したことがある人に聞いた、購入した商品（複数回答可）

　同じくInstagramの投稿がきっかけで商品を購入したことがあるユーザーに、購入時に参考にする情報を聞いたところ、最多は「企業アカウントの投稿」でした。「最も参考にする情報」を聞くと、「インフルエンサーの投稿」がトップで、「企業アカウントの投稿」がそれに続きました。

Instagramの投稿を見たことがきっかけで商品を購入したことがある人に聞いた、商品購入時に参考にするInstagramの投稿の割合＜左／複数回答＞と商品購入時に最も参考にするInstagramの投稿の割合＜右＞

　企業アカウントやインフルエンサーの発信は信頼を集めており、購買に直結していることが分かります。