訪日外国人動態分析サービス「インバウンドプロファイラー」で市区町村ごとのデータ確認が可能に：訪日外国人観光客の現況を1枚のダッシュボードで把握

[ITmedia マーケティング]

　ナビタイムジャパンは、訪日外国人動態分析サービス「インバウンドプロファイラー」に、市区町村ごとのデータの確認が可能となるデータ分析メニュー「市区町村サマリー」を追加した。「インバウンドプロファイラー」は、訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ（経路検索・多言語観光案内）「Japan　Travel by NAVITIME」から利用者の同意を得て取得したインバウンドGPSデータと属性アンケートを基に、訪日外国人観光客が集まっている場所や時間帯、季節別の傾向などを簡単に比較、分析できるサービス。これまでは地域メッシュ単位での来訪人数の確認はできていたものの、インバウンド需要が急速に伸びる中、受け入れ先となる地域・自治体単位で来訪データを確認したいという要望が寄せられていた。新たに追加する「市区町村サマリー」は、地域を訪れる訪日外国人観光客の現況を1枚のダッシュボードで把握できる

何ができるようになるのか

　市区町村単位での滞在人数の変化や宿泊率など、定量的な評価が可能となり、これを継続的に確認することで、地域ごとのさまざまな観光施策の効果検証にも活用できる。また、例えば国籍などの属性情報から誘客ターゲットの選定、月の変動や一緒に訪れられやすい市区町村から誘客タイミングと連携先の検討、滞在ヒートマップから訴求コンテンツの検討など、具体的な施策検討への活用も期待できる。

　「市区町村サマリー」で一覧できる情報は以下の通り。

滞在者概要	市区町村ごとの滞在者数と属性について確認できる。全国・都道府県との比較も可能。
滞在ヒートマップ	市区町村内の滞在箇所を地図から確認できる。
一緒に訪れることの多い市区町村	対象の市区町村と一緒に訪れることの多い市区町村を調べることができる。各市区町村の訪問者数（滞在者数）全体に対する割合から、より関連度の高い市区町村が分かる。
年月、時間帯ごとの滞在状況	年月ごとの滞在者数の変遷、時間帯ごとの滞在状況について確認できる。

「市区町村サマリー」を活用して岐阜県高山市の2024年5月の滞在状況を分析。滞在ヒートマップからは、市の中心部である駅〜古い町並周辺での滞在が確認できる他、東部の奥飛騨温泉周辺にも滞在が確認できる（画像提供：ナビタイムジャパン）