Instagramが悪い予感しかしない「通せんぼ広告」を準備中 広告主のメリットは?:Social Media Today
さまざまなユーザーが報告している通り、Instagramは現在、新しい動画広告形式をテストしているようだ。
スキップ不可能な動画広告がInstagramのフィードに出現? どういうことだろうか?
Instagramは現在、新しい動画広告形式をテストしているようだ。ユーザーがアプリのメインフィードで動画広告を視聴するまでスクロールを止めるというもので、あちらこちらで報告されている。
Metaがスキップできない動画広告を推進する背景
写真家のダン・レヴィ氏がThreadsで共有したこの例(外部リンク/英語)で分かるように、Instagramの新しいフィード内広告ユニットは下部にタイマーが表示され、タイマーが終了するまで広告をスクロールして通過することはできない。
以下は、新しい広告ユニットがどのように機能するかの説明だ。
フィードの閲覧を続けるためには実際に広告を視聴する必要があり、その後でないとスクロールを続けられない。つまりこれは、IGのフォーマットに最適化されたスキップ不可能な動画広告ということだ。
ご想像の通り、Instagramユーザーの評判は芳しくない。
YouTubeのスキップできない動画広告は、人々が広告ブロッカーをダウンロードする主な理由として長い間挙げられてきた。インターネットの世界では、興味のないものに対する邪魔な広告を強制的かつ延々と視聴させられることほど迷惑なことはないからだ
デジタル広告のターゲティングが非常に高度になり、興味関心に合った理想的なターゲティングができていればあまり問題にならないはずだが、実際には、常に正しい広告を正しいユーザーに表示する方法はない。そのため、大手ブランドからのランダムなプロモーションがときどき爆撃のように降り注ぐことは避けられず、この新しい形式はInstagramをスクロールしている間にそのようなメッセージを強制的に視聴させる新たなやり方を提供することになる。
ブランドの視点からで言えば、露出やタイムドプレースメントなどの点でメリットがあることは理解できる。だが、ユーザーにとってはそうではない。
では、なぜInstagramはこんなことをするのだろうか。
現在、Instagramのメインフィードの半分は、フォローしていないプロファイルからのAI推奨コンテンツ、主に短尺のリールビデオクリップで埋められている。そのため、Metaはより多くのプロモーションを追加する絶好の機会を得ている。フィード内のコンテンツの50%がフォローしていないプロファイルからのものであるのだから、その中に広告が混じっていても、それほど抵抗を感じることはないだろう。
しかし、スクロールを止める部分についてもそう言えるかというと、私はあまり確信が持てない。
繰り返すが、YouTubeのスキップ不可能な広告は非常に迷惑なものであり、YouTubeはこれらの広告を見せるために人々が広告ブロッカーを使用するのを防ぐための新たな対策を実施せざるを得なくなった。
自分の足取りを止められ、プロモーションを見ることを強要されるのを好む人はいない。しかし、それが効果的であると証明されれば、Metaの広告ビジネスにとっての価値がユーザーの不満を上回ることになるかもしれない。
ただし、これはリスクの高い提案のように思える。
このテストの範囲や今後の展開計画についてInstagramに情報を求めており、返答があればこの記事を更新する。
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