IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加:選挙シーズンを前に
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が掲載されていないかを確認できる機能を追加した。
デジタルメディアの品質評価およびアドベリフィケーション(広告効果検証)スールを提供するIntegral Ad Science(以下、IAS)は2024年4月17日、ブランドセーフティーと適合性の計測ツールの機能を拡張し、FacebookとInstagramのフィードとリールにおいて誤報に関するレポートを追加した。
GARMとは?
GARM (Global Alliance for Responsible Media:責任あるメディアのためのグローバルアライアンス) は、デジタルメディアプラットフォーム上での有害コンテンツと、広告による収益化への課題に対処するために設立されたデジタル広告業界横断のイニシアチブ。ブランドセーフティー(安全性)とスータビリティー(適合性)の向上、有害コンテンツの削減のためぶさまざまな取り組みを行っている。
MetaはFacebookとInstagramにおいて、第三者ファクトチェッカーにより誤った情報と判定されたコンテンツやポリシー違反コンテンツと一緒に広告が掲載されないように制御している。しかし、広告主は広告敬愛面の管理を一層強化することを望んでいる。
IASのツールは、広告がGARMのフレームワークで定義された不適切な可能性のあるコンテンツと一緒に掲載されていないかを広告主自身で確認できる機能を提供する。今回の機能拡張により、広告主は自社の広告が誤報と一緒に掲載された場合も確認できるようになる。
IASがGARMのブランドセーフティー・適合性のフレームワークに則ってコンテンツを分類し、レポートを提供することで、広告主はMeta広告の適合性設定を調整することができる。レポートはコンテンツレベルで提供され、広告主は広告が隣接して掲載されるテーマやコンテンツの全体像を正確に把握し、自社にとって望ましいリスク設定に基づいてキャンペーンを展開することができる。
IASのCEOを務めるリサ・アッツシュナイダー氏は、「私たちはTMQ(Total Media Quality)ソリューションを進化させ、マーケティング担当者がブランドに対する評価をよりコントロールできるようにする誤報のGARMカテゴリを、今年の米国選挙を前に提供開始できたことをうれしく思っています。私たちは常に革新を続け、Meta のような世界最大のプラットフォームとのパートナーシップを構築し、お客さまにさらなる確信とIAS のデータとテクノロジーを通じた優れた結果を提供しています」と、コメントしています。
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