「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年4月):「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10です。
2位の「Hubspot」は2023年から国内で増加傾向にあり、小幅ながら4月も増加しました。
また、5位の「Adobe Experience Cloud」が、対前月比でプラス110ドメインと大幅に増加しました。
MAによくある問題点とは
MAは世界中で伸びているITツールですが、導入や運用には共通の課題も少なくありません。例えば、自動化の過度な重視とパーソナライゼーションの軽視により、画一的な、いわゆる「誰にでも当てはまる」メッセージが生成され、それをそのまま利用することによりユーザーの個々の好みに合わせた対応が叶わなかったりするケースが見受けられます。
MAの課題の中で最も大きな問題として、「データの品質」がよく挙げられます。完全かつ精度の高いデータは、パーソナライズされたマーケティング・コニュニケーションの施策やセグメントされたコンテンツ配信、リードスコアリング、ナーチャリングを効率化する基本となります。米Launch Marketingは、MAのチャレンジの1つの項目として、データの品質不良に関してこう述べています。
チャレンジ:データの品質不良
B2B MAプラットフォームを使用するマーケティング担当者が直面する最も一般的な課題の1つが、データの品質不良です。以下は、よくあるデータの問題です。
・不正確または不完全なデータ
Webサイトのフォームやリストのインポートからのデータは必ずしも正確ではなく、特定のフィールドが欠落していることがよくあります。リードまたは連絡先のコラムに正確性を欠く、不完全、または古いデータがある場合、MAプラットフォームの強力な機能の使い勝手と有効性が制限されます。不正確、あるいは欠落しているデータは迷惑なだけでなく、マーケティング担当者がターゲットを絞ったキャンペーンを開始する能力も低下させます。例えば、マーケティングが特定の役職を持つリードにターゲットを絞った電子メールを送信しようとしている場合やデータベース内のデータが不正確である場合、それらのリードは無関係な情報を受け取るリスクがあります。
・重複レコード
重複レコードは、どの組織でも発生します。同じリードやコンタクトレコードが複数存在し、マーケティング担当者は「正しいレコードはどれか?」「なぜ複数のメールアドレスがあるのか?」「なぜ3つの異なる会社がリストアップされているのか?」などの疑問を抱きます。重複レコードがあると、正しいレコードがどれか分からないだけでなく、データベースやマーケティングオートメーションプラットフォームが混在してしまいます。
出典:3 Marketing Automation Challenges B2B Marketers Face and Tips to Tackle Them(外部リンク/英語)
この連載について
TecPlus(テックプラス)はAI塔載型チャットツールを提供するチャットプラスが提供する競合テクノロジーの導入・解約情報データ(テクノグラフィック)サービスです。同サービスは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて、「いつから導入開始?」「いつに解約された」「企業のテクノロジー環境は」「どのサイトへ導入されている?」などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータ提供を国内ICT企業やDXを促進する一般企業向けに提供しています。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介します。
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