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コネクテッドTVと地上波の広告接触を横断計測 スイッチメディアがサービス開始全国2万4000パネルからデータ取得

スイッチメディアはCTV広告の接触データを個人単位で正確に計測し、地上波テレビCMとCTVの広告とのトータルリーチ、クロスリーチを計測したデータを提供する。

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 クラウド型テレビCM出稿分析サービス「TVAL(ティーバル)」を提供するスイッチメディアは、コネクテッドTV(以下、CTV)と地上波で配信・放送された広告の横断リーチを分析、提供するサービスを開始した。

 サービスの特長は以下の通りだ。

  1. リーチ人数による費用対効果の比較:リーチ率だけではなく、のべ視聴回数やリーチ人数も算出。これにより、出稿費用と併せて評価することで、CPMなどの単価を算出し、他のデジタル広告と費用対効果を比較できる。また、性年代や趣味・嗜好、生活環境などの詳細な属性ターゲットを設定し、ターゲットリーチ人数を算出することで、ターゲットにおけるリーチ効率を評価可能だ
  2. 地上波テレビCMとの横断計測:地上波テレビCMとCTV広告のクロスリーチやCTVのみで接触した人数などを測定でき、地上波とCTVの費用配分の最適化に利用できる
  3. 多数の配信サービスに対応:YouTube、TVer、ABEMAなどさまざまな配信サービスへの広告出稿を計測することができる。また、サービス別のリーチ状況を計測することも可能。

CTVと地上波の広告接触を同一パネル、同一手法で横断計測(画像提供:スイッチメディア)

 インプレッション規模が小さいCTV広告の接触データを個人単位で正確に計測するにはパネル数の多さが重要になる。パネル数が少ないと出現率の低い広告の接触を十分にとらえることができないからだ。そこで、スイッチメディアは、TVALが保有する国内最大規模の全国2万4000のテレビ視聴パネルから取得したデータを活用し、正確な広告接触データを提供できる体制を整えた。

 地上波で放送される15秒や30秒のCM素材がCTVでも配信される際には、素材のデータ量が少ないため広告接触判定に技術的な困難は特にない。このため、スイッチメディアでは2022年6月のTVALのサービス開始当初から一部のデータを取得していた。また、Web広告専用のクリエイティブ素材であっても動画素材を受領できれば広告接触データを生成することができる。TVALで独自に取得しているテレビ視聴データと同一のパネルからCTVの広告接触データも取得することで、地上波のテレビCMとCTVの広告とのトータルリーチ、クロスリーチを計測できる。計測したデータは予算配分のためのインプットデータとして提供することが可能だ。

 今後は新しい技術を用いた測定方法を開発し、現在の技術では高コストとなるデータ量の大きな「番組」「コンテンツ」単位での視聴計測を可能にする予定だ。

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