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Xとイーロン・マスク氏が“信頼”を放棄した理由Social Media Today

2024年3月11日、X(旧Twitter)は、「信頼と安全(Trust and Safety)」チームの名称を単なる「安全(Safety)」に変更すると発表した。

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 イーロン・マスク氏は“覚醒(Woke)”した肩書きや部署との戦いを続けており、「信頼と安全」という部署名は政治的に正し過ぎるとでも考えているようだ。

 2024年3月11日、X(旧Twitter)は、「信頼と安全(Trust and Safety)」チームの名称を単なる「安全(Safety)」に変更すると発表した。

 大した発表ではないが、将来Xの信頼と安全チームを探すときのために、ここに書いておく。

 Xは以下のように説明する(外部リンク/英語)

信頼は勝ち得なければならないものだ。そして、全く新しい会社として、全く新しい優先事項を持つ私たちは、従来の信頼と安全チームの名称をあえて安全に変更する。私たちのチームが不可欠であることも、プラットフォーム上のあらゆるユーザーに安全な環境を提供するという私たちの使命も変わらない。

信頼の重要性を理解している私たちは、ユーザーを保護し、検閲に抵抗し、透明性を促進し、私たちのコミュニティにより良いサービスを提供するために、安全対策、ポリシー、ツールを常に改善することに専心している。


 何とも奇妙な文章だが、名称変更一つ発表するのにわざわざフォントを使い分け、多くの言葉を使っている。マスク氏はこの後、彼自身のアカウントで次のようにコメントした(外部リンク/英語)。

"信頼 "を名前に掲げる組織は、明らかに検閲の婉曲表現であるため、信頼できない。信頼は勝ち得なければならないものだ。私たちの安全チームの目標は、国民を守るためにすでに存在している法律を確実に守ることだけだ。

 これまた奇妙な発言だが、要するにマスク氏の世界では“信頼”は悪いことを意味するので、Xはもうその言葉を使わないというわけだ。

 Xはまた、ユーザーを保護し、検閲に抵抗し、透明性を促進するという重要な目標を強調している。

 マスク氏は彼が検閲と認めたものとは徹底的に闘い、そうでないものは無視するという態度を一貫させている。一方でマスク自身はといえば、さまざまな人物や出版物、その他の団体に対して、プラットフォーム上での罰則あるいは法的措置を含む方法で検閲を続けている。

 今回の名称変更がマスク氏の中で実際に何を意味するかは誰にも分からないが、冒頭で述べた通り、Xの「信頼と安全チーム」を探す人は今後、代わりに「安全」のみで探そうということだ。

 運営上は何も変わらない。ただ名前が変わっただけだ。

 ほんのご参考までに。

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