アニメ世界の「ワクドナルド」が公式に McDonald'sが日本人アーティストのAcky Bright氏と始めたこと:Marketing Dive
McDonald'sがアニメやマンガでよく描かれる「WcDonald's(ワクドナルド)」をオマージュしたグローバルキャンペーンを展開する。
McDonald'sは2024年2月26日(米国時間)、アニメやマンガによく登場する「WcDonald's(ワクドナルド)」にインスパイアされたキャンペーンを、世界の30以上の市場で開始する。この取り組みは、消費者をポップカルチャーとノスタルジーに巻き込もうとするMcDonald'sの最新の取り組みを表している。
McDonald'sは日本人アーティストのAcky Bright氏と協力し、マンガにインスピレーションを得たパッケージを開発した。このパッケージをスキャンすると“ワクドナルド”キャラクターの全キャストが表示される(出典:McDonald'sのプレスリリース)
「NARUTO」の制作会社が手掛ける限定ショートアニメも
WcDonald'sとそのロゴマークである"W”(“M”を逆さまにしたもの)は1980年代に初めてアニメに登場し、それ以来長きにわたり、さまざまな作品に登場し続けている。McDonald'sはこの遊び心あふれるグローバルキャンペーンで、アニメやマンガに描かれた架空の描写をさまざまなチャネルを通じて現実のものにしようとしている。
「アニメは今日のカルチャーの大きな部分を占めている。アニメファンが何年にもわたって私たちを会話に誘ってくれることを嬉しく思います」と、McDonald'sのチーフマーケティング&カスタマーエクスペリエンスオフィサーのタリク・ハッサン氏はプレスリリースで述べた。「ワクドナルドの世界はファンが作り上げたものを反映しています。彼らのビジョンに敬意を表し、その創造性を讃えるとともに、私たちのレストランで初めてそれを忠実に再現するものです」。
店舗では、生姜、ニンニク、醤油、唐辛子を組み合わせた期間限定のソースと、日本人アーティストのAcky Bright氏がイラストを描いたパッケージを通じて、消費者はワクドナルドの世界に入り込むことができる。このパッケージに付いたコードをスキャンすることで、レストランの常連客であるハシルネ、"冗談好き"のミスター・ベブ、メカのWcDizer 3000など、ワクドナルドのキャラクターが登場するデジタルマンガに毎週アクセスできる。McDonald'sはまた、3人の新進気鋭のアニメアーティストに助成金を提供し、Bright氏とのワンオンワンのメンタリングセッションを行う予定だ。
また、このパッケージは「NARUTO」や「BLEACH」の制作会社として知られるスタジオぴえろが制作したアクション、ロマンス、メカ、ファンタジーというアニメの4大サブジャンルをオマージュした4つのエピソード短編にも消費者をつなげている。短編アニメは2月26日から3月18日までの月曜日に毎週配信され、消費者は毎月このチェーンに戻る理由が得られる。
ロサンゼルスでは、3月9〜10日に360度のプロジェクションマッピングと没入型の卓上プロジェクションによる「WcDonald's Immersive Dining Experience」も実施する(2月28日からOpenTableで予約受付)。McDonald'sはこれまでにも物理領域とデジタル領域の橋渡しとして拡張現実と仮想現実を活用した没入型体験を利用してきた。ちなみに、競合のWendy’sはポップアップレストランを通じて「リック・アンド・モーティ」とのコラボレーションを拡大している。
McDonald'sの広報担当者によると、このキャンペーンは北米、南米、中米、アジア、欧州の一部の市場で開始される。
McDonald'sはカルチャーとノスタルジーを活用したマーケティングを中心に消費者との関わりを続けてきた。2023年にはアーティストでストリートウェアのインフルエンサーでもあるカーウィン・フロストとのコラボで限定仕様のハッピーミールボックスを発売したり、ブランドマスコットのグリマスの誕生日にちなんだプロモーション施策を打ち出したりした。グリマスの取り組みは2023年のベストキャンペーンの一つに数えられる(関連記事:「マクドナルドのTikTok売れ、バービーの世界戦略 2023年の米国ベストキャンペーン【前編】」)。
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