人生100年時代の「いい夫婦」 そうでない夫婦との違いをデータで見てみると……?:今日のリサーチ
人生100年時代、夫婦・パートナーの在り方が多様化する中、良好な関係を維持している人たちはどんなことに気をつけているのでしょう。
11月22日は「いい夫婦の日」。Hakuhodo DY Matrixの100年生活者研究所はこの日を前に、人生100年時代における夫婦・パートナーの価値観に関する意識調査を実施しました。
調査対象は20〜80代の男女728人。仕事・キャリアに関する価値観や笑いの価値観などについて聞いています。100年生活者研究所は、人生100年時代の幸せをテーマにしたHakuhodo DY Matrixの社内シンクタンクです。
調査ではまず「100歳まで生きたいか」を夫婦・パートナーの関係別に聞いています。関係が良好な夫婦・パートナでは「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答した人が合計40%に達し、関係が悪い夫婦・パートナーの約1.4倍でした。関係が良好な夫婦やパートナーほど、長生きしたいと思う傾向があるようです。
「価値観の違い」は夫婦・パートナーの関係性にどう影響する?
夫婦・パートナーの関係性の観点から価値観の合致度について調べたところ、良好な関係を築いている人のうち、41.6%が「趣味に関する価値観」、41,2%が「怒りを感じる点についての価値観」について「合致していない」と回答しており、良好な関係であろうとなかろうと、夫婦・パートナー間の価値観には相違があることが分かりました。
夫婦・パートナー関係が良好な人たちに大切にしていることを聞くと、「お互いを信頼する」が75.1%と最多で、「感謝の気持ちを表現する」が67.4%、「お互いにサポートする」が59.7%で、「価値観」ではなく相手を尊重する項目が上位に並びました。
さらに、夫婦・パートナーの関係を維持するために重要視する要素の項目数を調べたところ、関係が良好であるほど項目数が多く、関係が良好である場合、その平均数は5.8個となりました。これはパートナーとの関係が悪い場合の平均数2.9個と比較して、ちょうど2倍に相当します。
価値観の違いは避けて通れないものの、無理に相手に合わせるよりも、違いを認め合いつつ相手を気遣う心が大事と言えそうです。
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