GMOインターネットグループでインターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチは、自社が保有する「Globa Panel」のうち生成AIについて認知している日本と米国のモニター合計2095人(日本1047人、米国1048人)を対象に「生成AIの利用実態・意識に関する調査」を実施しました。
まずAIに対する意識を聞いたところ、AIに対して肯定的な人の割合は日本が20.9%、米国が24.2%と、両国間で大きな差はありませんでした。生成AIの利用経験がある人の割合は日本が18.7%、米国が29.5%となり、米国の方がやや活用が進んでいることが分かりました。
生成AIの「業務での利用」は日米間で経験や認識に大きな違い
生成AIの「業務での利用経験」では違いが出ました。業務で利用経験があると答えた人は日本が10.7%だったのに対し、米国では29.5%と、約3倍に達しています。業務利用未経験者に利用しない理由を尋ねると、日米いずれも40%弱の人が「生成AIの利用方法が分からないから」と回答。また、米国では日本より「社内/部内でのコミュニケーションが不足するから」や「生成AIの安全性/品質に問題があると思うから」を挙げる人が多くなっています。一方、日本では米国より「利用に費用が掛かるから」を理由として回答する人が多い結果となりました。
勤務する会社への生成AIの影響について、「チャンス」と考える人(「大きなチャンスである」と「チャンスである」の合計)の割合は米国が63.2%だったのに対して日本は32.8%と約2倍の差がつきました。
生成AIの影響をチャンスにできるか、脅威なのままで終わるのか。少なくとも使ってみないことにはチャンスの糸口さえつかめないことは確かでしょう。
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