「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2023年10月):「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
この連載について
Tecgence(テックジェンス、外部リンク)は国内ICT企業向けに、競合テクノロジーの導入・解約情報データ(テクノグラフィック)を提供するサービスを運営しています。同サービスでは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて;1.いつから導入開始? 2.いつに解約された? 3.企業のテクノロジー環境は? 4.どのサイトへ導入されている? などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータとなります。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング(直近1カ月)を週替わりで紹介します。
Salesforceが不動の1位、2位のHubSpotも安定的な成長
航空宇宙やエネルギー、ヘルスケア、情報通信、テクノロジーなどの分野において、5年の市場予測で特に定評があるMordor Intelligence(モルドールインテリジェンス)によると、2023年から2027年の期間で、MAソフトウェア市場は27億736万ドル成長し、CAGR(年平均成長率)は11.98%と予測しています。
また、ITデータ市場でさまざまな分析データを提供しているStatista(スタティスタ)は、2021年から2023年の期間のCAGRは22%と、さらに高い成長率を予測しています。MA市場はリード育成(見込み客の育成)や顧客のデジタル体験の向上、ソーシャル、モバイル、アナリティクス、クラウド技術などの採用拡大によって需要が高まっています。MA自体の機能も追加され、世界市場で大きな成長を見せています。
さらに、MAソフトウェアとAIの統合は、今後数年間の市場成長を加速させるであろうと予測できます。日本国内においても、DXを推進する企業が増加する中、MAを採用する企業も増加しています。
9月も、第1位は「Salesforce Marketing Cloud Account Engagement」でした。安定した成長を見せているのが、第2位の「HubSpot」です。ビジネス特化型SNS「LinkedIn」のアカウントをひも付けしており、製品レビューの高い信頼性と製品評価によるランキンググリッドを公表しているG2においても、MAカテゴリーでは圧倒的に高い評価を受けています。
Top10内、2位以下の製品は全て新規顧客を増やしています。特に、第3位のクラウドサーカスの「BowNow」は、1カ月間で179の顧客を獲得しました。
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