調査リポート
CXにおける「人材のパラドックス」とは?――Genesys調査:今日のリサーチ
自社のブランド向上の鍵を握るCX戦略において、従業員のモチベーション向上や離職防止もまた無視できない課題です。
Genesysは、MIT Technology Review Insightsの協力の下、CX(カスタマーエクスペリエンス:顧客体験)部門が直面している課題などについて調査しました。同調査は2022年6月と7 月に、12カ国800人のシニアビジネスリーダーを対象に実施。回答者の27%が最高カスタマーエクスペリエンス責任者などの経営幹部で、23%がセールスとマーケティングの責任者です。回答者は消費財・小売、金融サービス、保険、情報技術・通信、製薬、医療、サービス、旅行、レジャー、プロフェッショ ナルサービス、政府機関の9分野から均等に選ばれました。
調査結果によると、CX部門が現在直面している最大の課題は「CX人材の新規採用」(96%)であることが分かりました。一方、「CX担当者の高い離職率」を課題としているのはわずか3割にとどまっています。新規採用が課題になるのも、顧客接点を担うCX担当者の離職率の高さが主な理由と考えられますが、既存の従業員の定着化には積極的に取り組もうとせず、新しい従業員を見つけることばかりに関心を持つという、矛盾した結果になりました。
CX担当者の定着率向上の鍵はリモート化、ハイブリッド化
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