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「TikTokは若者のニュースソースだ」を単純に喜べない危険な理由:Social Media Today
娯楽だけでなく、ニュース情報もTikTokから取得する――。こうした傾向が若者の間で拡大しているという。その背景について解説し、こうしたトレンドの危うさについて考察する。
データ収集プロセスや中国政府との関連性が懸念される中でも、「TikTok」の影響力は拡大し続けている。TikTokは、約10億人のアクティブユーザーにとって重要なエンターテインメントだ。
他方でTikTokは、検索サービスとしても利用されるようになっている。Googleは2022年、若者の約40%が「Google検索」や「Googleマップ」ではなく、TikTokや「Instagram」でおすすめのレストランといった情報を検索していると報告した。いまやTikTokはニュースや情報の発信源にもなりつつある。メディアはTikTokに参入し、次世代の消費者とのつながりを確立しようとしている。
シンクタンクReuters Institute for the Study of Journalismの調査レポートは、人々がどのようにTikTokを使ってニュース情報を得ているか、またどの情報源がサービス内での意見形成に一役買っているかについて考察している。本稿では同調査レポートを基に、若年層消費者のTikTokの利用状況をよりよく理解するために特筆すべき、2つのポイントを解説する。
TikTokは若者にとって“ニュースソース”になりつつある
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