調査リポート
コロナ後、景気・収入は悪化の見通しでも生活満足度は案外高い――野村総合研究所「生活者1万人アンケート調査」:今日のリサーチ
withコロナの時代に向け、日本の生活者はどう変化していくのでしょうか。
野村総合研究所(以下、NRI)は2021年8月、全国15歳〜79歳の男女計1万人を対象に訪問留置法で生活像や生活価値観、消費実態を尋ねる「生活者1万人アンケート調査」を実施。このほど調査結果を発表しました。1997年以降、3年に1回実施しているこの調査は今回が9回目になります。
まず、景気・収入の先行きについては悪化の見通しが46%と調査開始以来最も高い値になりました。とはいえ生活満足度についても「満足している」と「まあ満足している」の合計が78%と、こちらも調査開始以来の高水準。景気・収入の見通しは悪いもののコロナ禍による自粛生活の中で時間的な余裕が生まれたことなどから、生活者はwithコロナの新しい生活様式に充実感を見いだしていることがうかがえます。また、就業価値観の変化では「会社や仕事のことより、自分や家庭のことを優先したい」が79%と、ワークライフバランスを重視する傾向がいっそう明確になり、あわせて「本業以外の仕事も持ちたい」が41%と副業への意向も高まっています。
インターネットで購買を完結させる動きが広まる
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