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市場データ分析の悩み マーケターがPOSデータを上手に活用できない3つの要因商品マスターに関わる課題と解決【第2回】(1/2 ページ)

商品に関する情報の名寄せや正規化、エンリッチメントなど、商品情報に関するデータの取り扱いにどう向き合うか。エキスパートが解説する。

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 当社Lazuliは「Lazuli Product Data Platform(以下、PDP)」という、AIを使って商品に関する情報の名寄せや正規化、エンリッチメント(情報の付与)を行うSaaSを開発しています。

 この連載記事では、商品情報がいかに重要であり、また、いかに活用するのが難しいのか、そしてそれはどうやって解決できるのかを取り上げています。

 今回は、メーカーでマーケティングを担当している人や、マーケティング支援企業などにいる方が日々行っている、市場データの分析について取り上げます。なお、ここでいう市場データは商品と金額、購買日時が記録されているPOSデータやID-POSデータに代表される外部購買データを想定しています。以下ではそれらをまとめてPOSデータと記載します。

 小売企業や外食企業のマーケティング担当者にとって、POSデータを分析してシェアや市場のトレンドを把握し、商品開発やプロモーションに活用していくことは、基本的かつ定常的な業務です。また、そのデータを基に経営陣が重要な意思決定をするためのレポートやダッシュボードを作成していることでしょう。

 しかしながら、なかなかうまく利用できていない、あるいは多くの人的リソースを投下して何とか利用できる形にしているという声を私たちは多く聞いています。このPOSデータがうまく使えない場合、要因として考えられるのは、以下の3つです(もし他にあったら教えてください)。

  1. (自社から見て)数多くの企業の商品が購入されたデータを分析するため、そのような他社の商品情報を整理した分析用の商品マスターが必要になる
  2. 上記のような商品マスターを入手/整備するも、自社の分析ニーズにフィットさせるためには、名寄せや正規化、統合、エンリッチメントなどの加工が必要になる
  3. 新商品が日々発売されるので、上記加工を常時行わなくてはならない

 それぞれの要因について掘り下げてみましょう。

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