特集
P&Gが「ショッパー」のニーズを満たすために全社横断でやっていること:LINE活用で目指すもの
「LINE BIZ DAY BREAKOUT BRAND&DIRECT」で発表された事例の中から、P&Gが実施したデジタルと店頭を連携する販促キャンペーンの内容や成果を紹介する。
LINEは、企業が販促領域で活用できる主なメニューとして、「LINE広告」や「LINE公式アカウント」をはじめ、「LINEで応募」や「LINEポイント」など、さまざまな機能を提供している。LINEは日本の人口の約70%をカバーする8900万人(2021年6月末時点)が利用しているアプリだからこそ、販促領域での活用用途は広い。
LINEは2021年8月24日、「ブランディング」と「ダイレクトマーケティング」をテーマにLINEを活用している企業の最新の取り組みやその効果を発表するイベント「LINE BIZ DAY BREAKOUT BRAND&DIRECT」を開催した。そこで発表された事例の中から、P&Gが実施したデジタルと店頭を連携する販促キャンペーンの内容や成果を紹介する。
「コンシューマー」と「ショッパー」の違い
登壇したのは、P&G ショッパーマーケティング・マーケットストラテジー&プランニング ディレクターの根岸太郎氏だ。
P&Gでは、顧客の中でも商品を使う人と購入する人に分け、使う人をコンシューマー、購入する人をショッパーと呼び分けている。その中で根岸氏が所属するショッパーマーケティングのチームは、店頭に来店するショッパーに向けて、小売店と協働でマーケティング活動を行う役割を持つ。各ブランドにおけるマーケティングとは別に、コーポレートの中で横串を通したチームとして活動するのがショッパーマーケティングチームの特徴だ。
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