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フェイク商品の購入経験 国別の傾向は?:ほぼ週刊インフォグラフィックス
ホンモノもニセモノも気にしない消費者が世界で増えているのか? 今回は、高級ブランドの模倣品の購買意識について国別の傾向を比較してみました。
ラグジュアリーマーケットがピンチに陥っています。Statista Global Consumer Surveyによると、調査対象となった6カ国(米国、英国、ドイツ、フランス、イタリア、中国)において、回答者の約半数が、高級ジュエリーや高級時計などのアイテムへの支出が減ったと回答しています。背景にあるのはもちろん、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大。ロックダウンで店舗が閉鎖される一方、先行き不透明な経済状況の中で高額商品を買い控える心理が働く中においては、無理もないことではあります。
しかし、世界の一流ブランドはコロナ禍以前から、それ以上に大きな悩みを抱えています。それが、いわゆる「フェイク」問題。2020年の世界の小売業におけるアパレルや装飾品、化粧品の模倣品による損失は、415億ドル相当にも上るといわれています。
今回の調査でも、多くの人が高級品の模倣品を購入した経験があると回答しており、しかも、そのことにさほど抵抗を感じていないことが明らかになりました。これは意外な結果でしょうか。今回は模倣品への意識について、国別に比較した結果を見ていきます。
模倣品の購入 中国は「意図的に」が最も低い
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