2つのCDO Chief Data OfficerとChief Digital Officerはどう違うのか:QlikのCDOが語る
DXを推進する上で2つの重要な役割がある。1つがChief Digital Officer、もう1つがChief Data Officerだ。略せばいずれも「CDO」だが、その職能は似て非なるものだという。
Qlik Technologies(以下、Qlik)は、2021年5月11にオンライン記者説明会を開催。同社でCDO(Chief Data Officer:最高データ責任者)を務めるジョー・ドスサントス氏が自らの役職である「CDO」の役割と目指すべき進化の方向性、具体的ステップについて語った。
2種類のCDOとそれぞれの役割
日本を含むほとんどの国において、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)はまだ目新しいものだ。それでも、SNSやブログ、ポッドキャストなど、デジタルチャネルを通じたコミュニケーションは着々と進んでいる。
データを使った需要予測も始まっている。これを成功に導く鍵が、Qlikが提唱するリアルタイムの「アクティブインテリジェンス」だ。モバイル端末やSNSの利用が当たり前になり、さまざまな情報がクラウドに集約されるようになると、アナリティクスにもリアルタイム性が求められる。あらかじめ定義されたデータセットに基づき情報を提供する従来のBI(ビジネスインテリジェンス)では、そうしたニーズを満たすのは難しい。アクティブインテリジェンスは継続的なインテリジェンスを基に常に新鮮な情報を提供し、即時の行動を促してくれる。
アクティブインテリジェンスを実現する上では適切な組織体制を整えなければならない。そこで鍵になるのが2つのCDOの役割だ。Chief Digital OfficerとChief Data Officerの違いについてドスサントス氏は以下のようにまとめている
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