ソーシャルメディアとEコマースの融合であるソーシャルコマース。Instagram上で購入ボタンをクリックしたことのある読者も少なくないでしょう。
ソーシャルコマースの手段としては、既存のSNSに統合された販売の仕組みを利用することもあれば、グループ購入に特化した専用プラットフォームを利用することもあります。小規模な販売者が顧客とチャット機能で直接コミュニケーションを取り、ショッピング体験をパーソナライズするという形態もあります。
ソーシャルコマースの歴史は意外にも長く、Wikipediaの記述(外部リンク/英語)によれば2005年にさかのぼります。最初にブームを起こしたのは中国ですが、東南アジア各国においても大きな旋風を巻き起こしています。Bloombergが報じたコンサルティング会社Bainのレポート(外部リンク/英語)によると、東南アジアではEコマースの総取引額に占めるソーシャルコマースの割合が拡大の傾向を見せています。
同レポートによると、2020年の東南アジアのEコマース総取引額に占めるソーシャルコマースの割合は、インドネシアで約4分の1、タイで半分、ベトナムでは約3分の2となっています。これらの地域におけるソーシャルコマース成長の背景には、ハイテクに精通した若い人口が多いこと、SNSへの滞在時間が長いことなどがあると考えられます。
ソーシャルコマースのスタートアップがアジアで続々と台頭
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