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「衣服ロス」が社会問題化する中、セミオーダーの服作りで支持されるアパレルブランド「&her」ダイレクトな人々 第6回(1/2 ページ)

話題のD2Cブランドとそこで生まれるコミュニケーション、ブランドの仕掛け人の思想について考察するこの連載。第6回は身長に合わせた着丈の調整などを行う、セミオーダーのアパレルブランド「&her」のオーナー、関れいみさんを取り上げます。

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 アパレル業界では長年、大量消費を前提とした大量生産が常態化してきた。そして、その結果としての大量廃棄、いわゆる「衣服ロス」は深刻な社会問題にもなっている。

 そんな中、製造工程から販路まで見直し、サステナブルなものづくりを掲げるブランドも出てきている。第6回で取り上げるのは、アパレルブランド「&her」を立ち上げて女性向けの洋服を夫婦で展開する関れいみさんだ。

顧客と近い距離感で洋服を作り、販売したい


関れいみさん

 関さんが新卒で入社したのは古着店を展開するアパレル企業。経営のことを勉強したいという理由で経理部に所属し、在職中に現在&herを共同運営する夫との出会いを果たす。そこで7年勤務した後、夫が独立して立ち上げたレディースブランドに加わり、その後出産のため退職。育児を経て、今度は大手アパレル企業にPR担当として入社した。

 分業化・システム化されたその企業に2年半ほど勤めた関さんは、顧客とより近い距離感で商品を作り、販売したいという思いが日に日に芽生えるようになった。そしてついに、独立を決意。顧客一人一人に合わせた洋服を作って直接販売するD2Cブランドの創設を目指して動き始めた。

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