調査リポート
カセットテープからストリーミングへ 音楽再生メディア40年の栄枯盛衰を売上高の推移で振り返ると……:ほぼ週刊インフォグラフィックス
音楽リスニングスタイルも両極化? テープ再生からネット配信へ、そしてまたいつか来た道を戻るのか。
効率に及ぼす影響の議論はいったん脇におくとして、テレワークになって仕事中に堂々と自分が好きな音楽を流せる喜びを感じているのは、私だけではないはずです。
ここ数年間、SpotifyやApple Musicなどのストリーミングサービスは、私たちの音楽の聴き方に大きな変化をもたらしました。最近ではTwitter CEOのジャック・ドーシーがCEOを兼任する決済サービスのSquareが高音質ストリーミング配信の「Tidal」買収を発表したのも記憶に新しいところです。
米国レコード産業協会(RIAA)が発表した最近の数字によると、広告付きの無料サービスと、有料サブスクリプションベースのサービスを加えたストリーミングコンテンツの収益は、2020年における米国音楽業界の収益の83%を占めました(外部リンク/英語)。10%に満たなかった2010年と比べると、まさに飛躍的な増加といえます。
2020年のストリーミング売上高の大部分を占めたのは有料サブスクリプションサービスです。その市場規模は約70億ドルで、有料と無料を合わせた合計では約101億ドルに達しています。ダウンロードが6億7400万ドルで、音楽業界全体におけるデジタルコンテンツの売上高は122億ドルとなりました。「モノ」が伴うもの、CDやレコードなどの音楽の売上高は11億ドルにすぎません。しかしながら……。
じっくりグラフを見ると分かる意外なトレンド
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