GoogleにおけるSEO 2020年の5つのトピックスと2021年の展望:中村研太のSEOウォッチ(2020年総まとめ)(1/2 ページ)
Google検索の2020年の動向を振り返ります。
2020年も、SEOにおける多くの動きがありました。今回は、2020年下半期のSEOの動きを中心に、SEOのトレンド総まとめをしてみたいと思います。
今回、取り上げる2020年のSEO関連重要トピックスは以下の5つです。
- 3回のコアアルゴリズムアップデート実施
- Google Search Console(GSC)の機能アップデート
- Core Web Vitals のランキングシグナル化
- Google ショッピングの無料掲載枠ローンチ
- SEOへのコロナの影響とMFI移行の延期
1. 3回のコアアルゴリズムアップデート実施
2020年は1月、5月、12月と3回のコアアルゴリズムアップデートがありました。直近のアップデートは12月4日に実装が開始され、12月17日に完了したとGoogleの公式Twitterアカウントが発表しています。
かつてはGoogleにおいても、細かいアルゴリズムの調整はエンジニアが手動で行っていました。そのため毎年数百回のアルゴリズム変更が行われていましたが、数年前にアルゴリズムがAIメインになってからは、コアアルゴリズム(ランキングを決定するメインとなるアルゴリズム)の変更については年に数回の発表にとどまっています。
コアアルゴリズムアップデートがあると、ある特定の特徴持ったサイト(業界やサイト構造、オーソリティーなどによる)に大きな順位変動が発生します。3回のアップデートの中で、自然検索流入に大きな変動があったWeb担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
コアアルゴリズムアップデートの具体的な内容をGoogleは公開していません。現在のアルゴリズムは複雑なものになっており、それぞれのアルゴリズムがどういう内容だったかを具体的に表現することは困難です。今回は、基本的には「サイトやコンテンツに対する信頼性」をどのように評価してランキングへ反映させるのかについて反映されたアルゴリズムが多かったのではないかと感じられます。
順位変動があった場合も、「サイト全体で下がった」というケースは少なく、特定のテーマやディレクトリに関して変動していることが多いように見受けられます。順位下落が発生した場合、順位が下がったカテゴリーにおいて「専門性(コンテンツの内容)」「権威性(そのテーマにおける被リンクなど)」「信頼性(出典やプライバシーポリシーや運営者情報、著者情報など)」で足りないものの共通点が無いか確認してみると、解決のヒントが見つかるかもしれません。
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