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withコロナ時代のB2Bマーケティング リード獲得に強い「ウェビナー」とは?これから始めるウェビナー運営 第1回(1/2 ページ)

展示会への出展やセミナーの開催を制限、または中止せざるを得ない状況が続く中でB2B企業のマーケティング担当者に注目されているのが、Webでセミナーコンテンツを配信する「ウェビナー」だ。今回はまず何から始めればいいのかを解説する。

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 私はシャノンというMA(マーケティングオートメーション)ツールの会社で、自社でのウェビナー配信を担当しています。また、ツールをご利用いただいている多くの企業のウェビナー開催のお手伝いをしてきました。米国ではB2B企業におけるデジタルマーケティングの一環として以前からウェビナーが盛んに活用されてきました。日本でもIT企業を中心に、ウェビナーを開催する企業は増加していましたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大以降は新規にウェビナーを始めたいという相談が非常に増えています。これまでB2Bマーケティングの柱であった(リアルの)セミナーが開催できない状況の中、ウェビナーへの期待が高まっているのです。

 これからウェビナーを始めてみたい人が増えている一方で「何から始めればよいか分からない」「どのようなリスクがあるのか分からないので不安」と感じている人も多いのではないでしょうか。あるいは既に自分たちで運営してみたものの、「思ったように成果が上がらなかった」「トラブルがあった」など、苦い経験がある人もいるかもしれません。

 この連載ではそうした人のために、ウェビナー運営の考え方と成功のポイントを解説します。

ウェビナーとは何か

 最初にウェビナーとはそもそも何かということについて整理しておきます。ウェビナーとは文字通り、「ウェブ(Web)」と「セミナー」を合わせた造語で、オンラインで開催するセミナーのことを指します。ウェビナーには以下の3つのパターンがあります。

  1. 生配信型
     日時を限定して生配信で行うパターン。実際のセミナー会場やスタジオやオフィスからリアルタイムで配信します。また参加者からのチャットや音声を通じての参加者の質問に応えたり、コメント投稿についてもライブで行います。
  2. 録画配信型
     事前に収録されたコンテンツを配信するというパターン。ただしオンデマンド形式ではなく、テレビ番組のように決まった時間のみ配信します。当日の回線や機材のトラブルを避けることができます。
  3. 生録配信型
     生配信型と録画配信型を組み合わせたものです。事前に収録したコンテンツを配信しますが、スピーカーや司会者は、配信時にリアルタイムで出席しており、参加者の質疑応答などに対してはリアルタイムに行うという形式です。

 ここで注意していただきたいのは、録画配信型セミナーをオンデマンド配信でいつでも見られるようにしたものは、ウェビナーとは位置付けないということです。せっかくウェビナーを実施するのだから、録画しておいていつでも使い回せるようしたいという要望をよくいただくのですが、マーケティングが目的であれば、オンデマンド配信はセミナーに代替できるものではありません。その理由は次回詳しく述べます。

 3つのタイプのうち、参加者が1000人を超えるような大規模ウェビナーでは録画配信型や生録配信型が選択され、数十人から数百人の小・中規模ではライブ型が選ばれることが多いようです。また、大きな企業やスポンサー企業を募って実施するオンラインイベントのようにリスクを避けたい場合も録画配信型や生録配信型が選ばれる傾向にあります。

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