集客改善へもう1つの着眼点、外部流入を増やす前に直帰率が改善できないか考える:今日から始めるWebサイト育成 第2回(1/2 ページ)
「Webサイト育成」についての連載第2回。今回は直帰率を下げるために有効な施策について考えます。
Webサイトへの集客はサイトの成果に大きく影響します。集客を増やすために費用をかけてSEO対策やリスティング広告などの施策を行う企業も多いですが、多くのWebサイトの改善を手掛けてきて気づいたことがあります。
それは、新規流入を増やすことと同じく、サイト内の各ページの直帰率を改善することも成果につながるということです。集客に着目する企業が断然多い中、サイトの訪問者を逃さない施策を打つことができれば、成果が出しやすくなります。是非とも実践していきましょう。
外部流入を増やす前に直帰率が改善できないか考える
集客を実数で捉えるには、直帰率を無視することはできません。例えば、サイトへの訪問者数が1万人のサイトがあったとします。サイトの直帰率が50%なら残るユーザーは5000人。この5000人を1.5倍の7500人にする目標を立てて流入を増やそうと思ったら、直帰率が同じと想定した場合、単純計算で1万5000人をWebサイトに連れてこなくてはならないことになります。
しかし、直帰率を50%から25%に抑えることができれば、1万人のうち離脱は2500人なので、7500人が残ります。つまり、流入を増やさなくても目標を達成することができます。
では、直帰率はどのようにしたら下げられるのでしょうか。離脱につながる理由は大きく分けて以下の3つが考えられます。
- 目的の情報が掲載されていなかった(実際には掲載されていてもすぐには見当たらなかった)
- 次のページに行きたかったが行けない理由があった
- そのページだけで満足した
一般的に問題となるのは1と2のケースです。具体的によくあるのは、開いたページにユーザーが知りたい情報がきちんと整理されて順番に並んでいなかったり、押せそうなのに押せないボタンやバナーが多く「ユーザーが迷ってしまうデザイン」になっていたりすることです。
そうすると、ユーザーは行き場がなくて離脱してしまいます。小さなストレスでも積み重なると大きな問題となりやすので、そうならないようにユーザーの行動を細かく分析し、改善しましょう。
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