調査リポート
企業のデジタル化におけるマーケティング課題、1位は「組織の整備」――アドビ システムズ調査:今日のリサーチ
日本企業のデジタル変革に関する実態調査から、組織にまつわるレポートを紹介します。
アドビ システムズは、年間売上高200億円以上の日本企業(B2C企業)4400社において経営企画部門とマーケティング部門の責任者を務める8800人を対象に「デジタル変革実態調査」を実施しました。同社ではこの調査を基に企業のデジタルマーケティングへの取り組みについて、組織、投資、戦略の3つの観点で分析しています。そのうち「組織の実態」に関するのレポートを紹介しています。
これによると、企業のデジタル化におけるマーケティング課題のトップは「デジタル化に対応した組織の整備」で54.4%。組織としてのデジタル化への対応が重視されていることが明らかになりました。一方で、デジタルコミュニケーションを統括する組織の設置率は26.3%となっており、現実と課題のギャップが浮き彫りになりました。
CMOは約1割、CDOは約6%の企業が設置
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「Adobe Digital Experience Insights 2018」レポート:デジタルはアナログを殺すのか? ドミノ・ピザ ジャパンCMOが語る「統合マーケティング」の考え方
「Adobe Digital Experience Insights 2018」におけるドミノ・ピザ ジャパン 執行役員 CMO 富永朋信氏とアドビ システムズ STAACコンサルティング部 部長 櫻井秀一氏の対談要旨を紹介する。 - マーケティング業務の変化に関する調査結果を発表:CMOにふさわしいのは社内の人材? 社外のスペシャリスト? ガートナーが調査
ガートナー ジャパンは、同社主催イベント参加者などを対象にマーケティング業務の変化に関する調査を実施。その結果を発表した。 - 「Gartner Symposium/ITxpo 2016」レポート:マーケティング部門とIT部門の断絶が顧客体験の創造を阻む――マルケト 福田康隆氏が語る
2016年10月5〜7日に開催された「Gartner Symposium/ITxpo 2016」から、マルケト代表取締役社長 福田康隆氏の講演「CIO、CEO、CMOの連携によるデジタルマーケティング戦略」の概要をレポートする。 - B2B営業を成果につなぐブランド戦略 最終回:ブランディングとセールスの連動、「CMO待望論」より必要なこと
前回は、ブランディングとセールスの連動を阻む要因の構造をお伝えしてきましたが、最終回となる今回は、それを促す解決策となる取り組みについて説明していきます。