MAが自動化する範囲をAIDMAで理解する:【連載】マーケティングオートメーションの新法則 第2回(1/2 ページ)
今回は、MAツールの運用に入る前に、自社のマーケティングや営業活動の何を自動化すればよいのか、AIDMAモデルを使って理解する方法を紹介する。
『できる100の新法則 実践 マーケティングオートメーション 会わずに売れるリード育成法』について
今日から始められるMAの超・実践書。自社の商品やサービスに関心がある見込み客=リードを特定し、メールや自社サイトを通じたマーケティング施策で購入意欲を高めたうえで、適切なタイミングでの営業活動を可能にするマーケティングオートメーション(MA)。本書ではオープンソースのMAツールを活用し、「予算0円」でもできるリードの獲得から育成、そして自動化までを具体的に解説していきます。経営者兼マーケターとしてMAを駆使し、自身の会社を実際に成長させてきた筆者による、現場感あふれるノウハウをMAの導入・運用に役立ててください。
※本稿は永井俊輔&できるシリーズ編集部『できる100の新法則 実践 マーケティングオートメーション 会わずに売れるリード育成法』(インプレス)から一部の内容を抜粋・編集して転載しています。
MAは「IDM」のプロセスを自動化する
MAはビジネス系の雑誌やWebメディアで頻繁に取り上げられてきたため、その概念については、大まかにでも理解している人は多いでしょう。しかし、いざ実践となると、いったい「何を」自動化するのかがイメージできない、という声を聞きます。
マーケティングや営業活動におけるMAの影響範囲を理解するには、広く知られている「AIDMAモデル」が役立ちます。消費者に商品を認知させ、興味を引き、欲求を高め、記憶してもらい、購入に至るまでの流れを表したモデルです。
- Attention(認知) 商品を知る、注目する
- Interest(興味) 商品に興味・関心を持つ
- Desire(欲求) 商品を欲しい、使ってみたいと思う
- Memory(記憶) 商品を覚え、記憶に残す
- Action(行動) 商品を購入する
結論から言うと、MAは「AIDMA」のうち、主に「IDM」の部分を自動化します。
AIDMAのプロセスを進むうえで、リードとの主な接点にはWebサイト、ブログ、ランディングページ(LP)、メール、フォーム、電話、DM(ダイレクトメール)、そして「会う」(商談)などが挙げられます。それを表したのが次の図です。
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