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「もっと商品を前面に」の社内圧力とどう戦うか【連載】コンテンツマーケティングの“HARD THINGS”に立ち向かう 第4回(1/3 ページ)

コンテンツマーケティングでは一方的な商品訴求をすると、せっかくユーザーの課題解決の提案をしても信頼性が弱まる。しかし一方、社内ではコンバージョン率アップが求められ……。

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 商品を今すぐ売るための手段としては、コンテンツマーケティングは向いていない。何が何でも短期的な成果を期待するなら、CPA(顧客獲得単価)高騰は覚悟の上で、リスティング広告やリターゲティング広告をとことん出稿して競合ひしめくレッドオーシャンを泳ぎ切るしかない。

 しかし、多くの企業では、それをするだけの資金と体力がないのが現実だ。では、今すぐ売れないのなら、コンテンツマーケティングに何を期待すればいいのか。

 ここで、これまでこの連載で述べてきたことを踏まえつつ、あらためてコンテンツマーケティングを次のように定義をしてみたい。

 コンテンツマーケティングとは、価値のあるコンテンツを提供し続けることで顧客や見込み客の興味・関心を引き、自社の商品やサービスまたは自社それ自体への理解を深め、結果として売り上げにつなげるマーケティング戦略のことである。

 「結果として売り上げにつなげる」ことに間違いはないのだが、それは「価値のあるコンテンツを提供し続ける」からこそ実現できるのであり、「自社商品の露出を増やす」ことを優先させてはいけない。まず、そこを理解するべきである。そして、コンテンツは1度提供しておしまいではない。「続ける」ことこそが重要であり、時間のかかる営みなのだ。

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