“Webマーケティング”はなぜ終わるのか?:【連載】コンテクストマーケティング序論 第1回(1/2 ページ)
Webサイトはなぜ進化し続けなくてはいけないのか。第1回は、デジタルマーケティングが普及した背景と企業におけるインターネットの活用の変化について解説します。
インターネットの普及により、企業がWebサイトを運用するのは当然のこととなっています。しかしながら、Webサイトの目的をビジネスを伸ばすという側面からみたとき、必要とされる取り組みは時代とともに変わってきており、現在ではこれまでよりずっと多くのことを意識しながら運用する必要が出てきています。
少し歴史を振り返ると、インターネット黎明(れいめい)期においてWebサイトを立ち上げた企業は、「Yahoo!」のディレクトリに登録されることで、Webサイトへの訪問客を増やし、顧客との接点を作ることができました。
この流れは「Google」など精度の高い検索サービスが普及するにつれ、次第に変わり始めます。人は検索によって、インターネットの多くの情報から素早く効率よく欲しい情報にアクセスできるようになりました。そして、情報の流れは企業(情報を提供する側)ではなくユーザー(サービスや商品を購入する側)主体となり、キーワードに対して最適な検索結果が表示されるための取り組み(SEO)が求められるようになりました。
そうした中で検索結果に少しでも企業の意図を反映させようと、さまざまなSEOのサービスやサポートが出てくることになります。しかし、検索サービス側にしてみれば、検索結果にはなるべく質の高いコンテンツが表示される必要があります。そこで、小手先のSEO対策に関してはそれを無効化するよう、しっかりと改善を進めてきました。その結果、SEOという観点では、ガイドラインに沿った形である程度Webサイトを運営しつつも、検索結果に反映されるために品質の高いコンテンツを提供することが求められるようになりました。
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