ハリウッドに学ぶコンテンツマーケティング5つの心得:オーディエンスが知りたいストーリーを(1/2 ページ)
ハリウッドのコンテンツ制作ノウハウを、コンテンツマーケティングに生かそう――。ClickZ.comに掲載された、マーケターが見習うべきコンテンツ制作の極意5つを紹介する。
米ハリウッドで3月2日、第86回アカデミー賞が開かれた。最優秀作品賞は「それでも夜は明ける」(監督:スティーヴ・マックィーン)で、今月7日から公開されている。また、昨年末から日本国内でも公開され、圧倒的な3D映像技術と力強いストーリーで高評価の「ゼロ・グラビティ」も7冠を勝ち取った。
そんなハリウッドのコンテンツ制作ノウハウを、コンテンツマーケティングに生かそうと提案している記事がある。2014年3月4日にClickZ.comに掲載された“5 Things Hollywood Can Teach You About Better Content Marketing”(「より良いコンテンツ・マーケティングのために、ハリウッドが教えてくれる5つのこと」)がそれだ。記事では、「『われわれは芸術を創造しているんだ』と言い張ろうと、ハリウッドのコンテンツ制作プロセスというものは、科学的な法則にブレイクダウンできる」と述べ、マーケターが見習うべきコンテンツ制作の極意を5つ紹介している。
1.オーディエンスが聞きたい/知りたいストーリーを語れ
ハリウッドのコンテンツの絶妙なところは、耳慣れたストーリー展開に少々味付けをし、誰もが楽しめるオリジナルストーリーを作っていくことにある。これをコンテンツマーケティングに応用するならば、例えばCRMシステムやインタビュー調査などを経て、顧客が本当に自社について知りたいことを把握し、そうした情報とともに「知っておくと役に立つ情報」を付加するといった具合だ。
2.適切な目標を設定する
映画会社は、制作した映画のメガヒットを望んでいるし、できれば賞も獲りたいと思っている。しかし現実として、そんな映画を制作できることはめったにない。そのため映画会社は、さまざまな目標を設定する。興行収入の目標額であったり、ロングランだったりといった具合だ。この考え方は、もちろんコンテンツマーケティングにも応用できる。トラフィックを獲得したいのか、流行語を作りたいのか、それともソーシャルでの共有を促進させたいのか、あるいは自社コンテンツで思想リーダーシップを取り、権威になることを望んでいるのか。いずれにせよ、これらの目標をすべて達成し、コンテンツを定期的に制作するにはリソースは限られるので、効率的なやり方で進めなければならない。
3.プロモーションには投資すべき価値がある
映画をプロモートするには約1億ドルかかると言われている。同じように、コンテンツを制作したら、コストをかけて広くプロモーションするべきだ。コンテンツをプロモーションすることにためらうマーケターもいるかもしれないが、作ったコンテンツを宣伝しなければ、読者を獲得することはまずできない。それほど大きな予算をかけなくても、ソーシャルメディアでの共有を促進したり、Twitterのハッシュタグを使ったり、自分の手間ひまでできることはいくらでもある。
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